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【専門業者が暴露】外壁塗装は築10年?“嘘”と“ホント”を徹底解説!

  • 我が家は築10年だから、そろそろ外壁塗装の時期なのかな?
  • 業者に外壁塗装を勧められたけど、本当に必要なの?それって嘘なの?
  • 築10年で外壁塗装ってまだ早い気がするけど、どう判断すれば良いの?

こんな悩みにお答えします。

外壁塗装は、多くの住宅所有者様にとって「できれば先延ばしにしたい」と感じる工事かもしれません。しかし、本当に必要な時期を逃してしまうと、建物の劣化を早め、結果としてより高額なリフォーム費用がかかる可能性もあります。

築10年という目安に疑問を持ちつつも、何から始めれば良いか分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、これから外壁塗装を検討する方に向けて、以下の内容をくわしくお伝えします。

  • 外壁塗装が築10年といわれる3つの背景
  • 築10年で外壁塗装する必要性を見極める3つのポイント
  • 外壁塗装を検討すべき7つの劣化症状
  • メンテナンスを怠るリスク
  • 外壁塗装にかかる費用と期間
  • 外壁塗装には適さない気候・タイミング
  • 信頼できる外壁塗装業者を選ぶ3つのコツ
  • 外壁塗装の適切なメンテナンス方法
  • 外壁塗装以外の4つのメンテナンス方法

この記事を読むことで、外壁塗装に関する疑問や不安を解消し、ご自宅にとって最適なメンテナンス計画を立てるための具体的な一歩を踏み出せます。ぜひ最後までご覧ください。

  

外壁塗装が築10年といわれる3つの背景

外壁塗装の目安として「築10年」という言葉をよく耳にしますが、これにはいくつかの理由があります。

ここでは、なぜ築10年が外壁塗装の一つの目安とされているのか、その背景にある次の3つの理由についてくわしく解説していきます。

  • ①築10年程度で症状が出始めるから
  • ②塗料の寿命が10年前後だから
  • ③10年点検のタイミングでハウスメーカーが薦めるから

  

①築10年程度で症状が出始めるから

外壁塗装が築10年と言われる理由の一つに、築後10年ほど経過すると外壁に劣化の兆候が現れ始めることが挙げられます。

具体的には、外壁を手で触ったときに白い粉が付着するチョーキング現象や、外壁材のシーリング部分にひび割れが見られるようになることがあります。その他にも、色あせなどの症状が出ることもあります。

これらの劣化症状は、塗膜の防水性や保護機能が低下し始めているサインであり、専門業者による点検やメンテナンスを検討する時期が来ていることを示唆しています。

ハウスメーカーや建築業者も、この時期に定期点検を推奨することが多く、それに伴い外壁塗装が選択肢として挙がることが多いため、築10年という目安が定着しています。

  

②塗料の寿命が10年前後だから

「外壁塗装は10年ごと」と言われるもう一つの理由は、使用される塗料の寿命が約10年前後であることにあります。

一般的に新築時に使用されることが多いアクリル塗料やウレタン塗料の寿命は短く、5〜10年程度で劣化が見られ始めます。これらの塗料は紫外線や雨風によって徐々に劣化し、塗膜としての性能が低下してしまうのです。

現在主流となっているシリコン塗料の寿命は約10〜15年とされていますが、それでも10年を過ぎると劣化が始まるケースが見られます。フッ素塗料や無機塗料といった高耐久性の塗料はさらに長い寿命を持ちますが、コストが高くなる傾向があります。

このように、多くの住宅で使用されている塗料の寿命が10年前後であることから、築10年が塗り替えの一つの目安と考えられているのです。

  

③10年点検のタイミングでハウスメーカーが薦めるから

多くのハウスメーカーは、新築から10年を目安に定期点検を実施しており、このタイミングで外壁塗装を推奨することが多いです。

これは、多くの住宅で採用されている窯業系サイディングの塗膜の寿命が10年前後であることが理由の一つだからです。

ハウスメーカーによっては、長期保証を継続するための条件として、指定の有償メンテナンス(外壁塗装を含む場合がある)を行うことを定めているケースもあります。

このように、ハウスメーカーによる10年点検とそれに伴う推奨、そして長期保証の条件などが複合的に影響し、「築10年で外壁塗装」という認識が広まっていると考えられます。

  

築10年で外壁塗装する必要性を見極める3つのポイント

築10年という目安はありますが、すべてのご自宅で一律に外壁塗装が必要となるわけではありません。

ご自身の家にとって本当に外壁塗装が必要な時期なのかを見極めるためには、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。

ここでは、築10年で外壁塗装の必要性を判断するための3つのポイントをご紹介します。

  • ①現在の外壁の状態を確認する
  • ②②使用している外壁の種類で判断する
  • ③使用している塗料の種類を把握する

  

①現在の外壁の状態を確認する

外壁塗装の必要性を判断する上で最も重要なのは、現在の外壁の状態をくわしく確認することです。

築年数に関わらず、劣化のサインが現れている場合は塗装を検討する時期が来ている可能性が高いからです。

くわしくは後述しますが、以下のような症状がないかを確認しましょう。

  • 外壁の色あせ
  • 触ると手に白い粉が付く『チョーキング現象』
  • ひび割れ
  • カビやコケの発生

これらの症状は、塗膜の保護機能が低下しているサインであり、放置すると建材自体の劣化を早める原因となります。特に、ひび割れや塗膜の剥がれは雨水の浸入経路となるため、早急な対応が必要です。

定期的にご自身でチェックするほか、専門業者に劣化診断を依頼することで、より正確な状態を把握できます。

  

②使用している外壁の種類で判断する

外壁塗装の適切な時期は、使用されている外壁材の種類によっても異なります。

日本の多くの住宅で使われている窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を混ぜて作られており、それ自体には防水性がありません。そのため、表面の塗膜が重要な防水の役割を担っています。この塗膜の寿命が一般的に10年前後とされているため、窯業系サイディングの住宅では築10年が塗装検討の一つの目安となります。

一方、金属系サイディングは比較的耐久性が高いとされていますが、こちらも経年による塗装の劣化や錆びの発生の可能性があります。

モルタルやコンクリートの外壁も、ひび割れなどから水が浸入するリスクがあるため、定期的なメンテナンスとしての塗装が必要です。

ご自宅の外壁材の種類を把握し、それぞれの特性に合わせたメンテナンス時期を考慮しましょう。

  

③使用している塗料の種類を把握する

新築時にどのような種類の塗料が使用されているかを知ることは、外壁塗装の最適な時期を見極める上で非常に役立ちます。

塗料の種類によって耐用年数や耐久性が大きく異なるため、築10年が経過していても塗料によってはまだ塗り替えが必要ない場合もあります。

一般的に普及しているシリコン塗料の寿命は約10〜15年ですが、最近ではより耐久性の高いラジカル制御型塗料も多く使われています。フッ素塗料や無機塗料といった高性能な塗料は、15〜20年、あるいはそれ以上の寿命を持つことも。

自宅に使用されている塗料の種類が不明な場合は、建物を建てたハウスメーカーや施工業者に確認するか、専門の業者に調査を依頼して把握しましょう。

  

【アクリル塗料】寿命は約5~7年

アクリル塗料は比較的安価な塗料で、かつてはコストを抑えた建売住宅の窯業系サイディングによく使われていました。アクリル塗料の耐用年数は約5~7年と他の塗料に比べて短いのが特徴です。

窯業系サイディング自体にあらかじめ塗装されている製品もありますが、お客様ご自身で新築時の仕上げ塗料を把握するのは難しいかもしれません。

もし建売住宅であれば、アクリル塗料またはウレタン塗料が使用されている可能性が高いと考えられます。

現在、外壁の塗り替え工事でアクリル塗料が使われることはほとんどありません。

  

【ウレタン塗料】寿命は約7~10年

ウレタン塗料はアクリル塗料の次にコストが低い塗料で、耐用年数は約7~10年が目安とされています。

現在では、窯業系サイディングの表面仕上げにウレタン塗料が使われるケースは少なくなっています。

外壁の塗り替え工事においても、ウレタン塗料が積極的に選ばれることはあまりありません。

  

【シリコン塗料】寿命は約10~15年

シリコン塗料は、耐久性に優れていながらも比較的手頃な価格であるため、新築時の窯業系サイディングや外壁の塗り替え工事で最も広く使用されている塗料です。

主成分はアクリル樹脂とシリコン樹脂の合成樹脂ですが、一般的にはシリコン塗料と呼ばれています。

窯業系サイディングの表面保護材として普及しているため、現在の新築住宅の外壁はシリコン塗装である場合が多いと考えられます。

外壁の塗り替え工事でも頻繁に採用されており、その耐用年数は樹脂の配合によって変動しますが、おおよそ10〜15年が目安です。

  

【フッ素塗料】寿命は約15~20年

フッ素塗料は、主成分の合成樹脂に蛍石を原料とするフッ素を配合した塗料です。

耐久性や耐候性に非常に優れており、汚れが付きにくい特性もあります。価格はやや高めですが、一般住宅でも人気があり、短期間での塗り替えが難しい大型施設などでも使用されることがあります。

フッ素塗料の耐用年数は約15〜20年とされており、長期にわたって外壁を保護してくれます。

  

【無機塗料】寿命は約20~25年

無機塗料は、セラミックやケイ素などの無機物を主成分とする合成樹脂塗料の総称です。

無機物は紫外線に強く劣化しにくい性質を持っているため、無機塗料は最高クラスの耐久性を発揮します。その分、価格も高価になる傾向があります。

無機塗料の耐用年数は、無機物の配合割合によって差がありますが、おおむね20〜25年と、非常に長い期間建物を保護できるのが特徴です。

外壁塗装を検討すべき7つの劣化症状

外壁の劣化は、建物の美観を損なうだけでなく、構造材の腐食や雨漏りなど深刻な問題を引き起こす可能性があります。

築年数に関わらず、以下のような7つの劣化症状が見られた場合は、外壁塗装や補修を検討するサインです。

  • ①外壁材の色褪せ
  • ②カビ・コケの発生
  • ③チョーキング現象
  • ④目地コーキングの劣化
  • ⑤外壁材のひび割れ
  • ⑥塗膜の浮き・はがれ
  • ⑦外壁材の割れ・変形

これらは特に注意が必要ですので、それぞれ把握しておきましょう。

  

①外壁材の色褪せ

外壁材の色褪せは、塗料に含まれる顔料が紫外線の影響を受けて変化し、本来の色を失っている状態です。

紫外線は塗膜を劣化させる主な原因の一つであり、色褪せは塗膜の保護機能が低下し始めている初期サインと言えます。

放置すると、塗膜の防水性も徐々に失われていく可能性があります。

  

②カビ・コケの発生

外壁にカビやコケが発生している場合、塗膜の防水機能が低下し、外壁が水分を吸収しやすくなっている可能性があります。

塗膜が健全であれば水を弾くため、カビやコケは繁殖しにくい状態です。

しかし、カビやコケが進行すると外壁材の内部に根を張り、建材自体の劣化をさらに進行させる原因となるため注意が必要です。

  

③チョーキング現象

外壁を手で触ったときに、チョークのような白い粉が手に付着する現象を『チョーキング現象』と呼びます。

これは、塗料に含まれる合成樹脂が紫外線によって分解され、顔料が粉状になって表面に現れている状態です。

チョーキング現象は塗膜の劣化が進んでいるサインであり、防水性や保護機能が低下していることを示しています。

  

④目地コーキングの劣化

サイディングの外壁材の継ぎ目には、コーキング(シーリング)と呼ばれるゴム状の材料が充填されており、防水性や伸縮性を確保しています。

健康な状態のコーキングは指で押すと弾力がありますが、劣化が進むと硬くなり、ひび割れが発生することがあります。

ひび割れを放置すると、そこから雨水が浸入し、外壁材の劣化や雨漏りの原因となるため注意が必要です。

  

⑤外壁材のひび割れ

外壁材にひび割れが発生している場合、塗膜の劣化だけでなく、外壁材自体が傷んでいる可能性に要注意です。

塗料の合成樹脂が劣化して弾力性を失うと、表面に細いひび割れ(ヘアークラック)が現れることがあります。

さらに劣化が進み、外壁材が水分を含むようになると、気温の変化による膨張・収縮を繰り返し、より大きなひび割れにつながりかねません。

  

⑥塗膜の浮き・はがれ

外壁の塗膜が浮いたり剥がれたりしている状態は、塗膜と外壁材の密着性が失われている深刻なサインです。

施工不良が原因の場合もありますが、経年劣化によって塗膜の下に雨水が浸入し、密着性が損なわれることで発生することが多いです。

塗膜の浮きや剥がれは、外壁材が雨風に直接さらされることを意味し、建材の劣化を急速に進行させるため、早急な補修が必要です。

  

⑦外壁材の割れ・変形

主に窯業系サイディングで見られる劣化症状として、外壁材の割れや変形にも気をつけましょう。

なぜなら、外壁材が雨水を吸って乾燥を繰り返すうちに、反りや波打ったような変形が生じたり、釘の部分から割れてしまったりする可能性があるからです。

小規模な変形や割れであれば部分的な補修で対応できる場合もありますが、広範囲にわたる場合は、現在の外壁材の上から新しい外壁材を張るカバー工法や、既存の外壁材を撤去して張り替えるといった大規模な改修が必要になることがあります。

【放置は危険】メンテナンスを怠るリスクとは?

外壁塗装をはじめとする外壁のメンテナンスを怠ると、建物の劣化が進行し、さまざまなリスクが発生します。

目に見える劣化症状が少なくても、塗膜の性能は時間とともに確実に低下していくため、定期的なメンテナンスは非常に重要です。

ここでは、メンテナンスを怠ることで起こりうる危険性についてくわしく解説します。

  

外壁塗装をせずに10年以上放置するリスクとは?

外壁塗装は建物を雨や紫外線から守る重要な役割を担っています。

築10年という目安を過ぎても外壁塗装を行わずに放置すると、塗膜の劣化が進行し、外壁材自体が水分を吸収しやすくなります。これにより、カビやコケが発生しやすくなるだけでなく、ひび割れなどから雨水が建物の内部へ浸入するリスクが高まります。

雨水が内部に浸入すると、断熱材の腐食や構造材の劣化、シロアリの発生などを引き起こし、建物の耐久性を著しく低下させる可能性があります。最悪の場合、建物の構造自体に深刻なダメージを与え、大規模な補修工事が必要となり、結果的に高額な費用がかかることに。

ですので、定期的な点検を行い、劣化の兆候が見られたら早めにメンテナンスを行うことが、家を長持ちさせるために非常に大切なのです。

  

築20年以上で起こりうるリスクとは?

さらに築20年以上経過し、一度も外壁塗装や適切なメンテナンスを行っていない場合、外壁の劣化は相当進んでいる可能性が高いです。

築10年のケースよりもはるかに大規模かつ高額なリフォーム費用が発生する可能性が高くなります。

劣化が進行しすぎると、簡単な補修では対応できなくなり、建て替えに近い費用がかかるケースも少なくありません。補修工事に数百万円〜1,000万円近くを要することも。

築20年以上メンテナンスをしていない場合は、早急に専門業者による詳細な点検を受けることを強くおすすめします。

  

外壁塗装にかかる費用と期間

外壁塗装は、ご自宅を長持ちさせるために必要なメンテナンスですが、費用や期間がどのくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。

ここでは、外壁塗装にかかる一般的な費用相場と工事期間、そして費用を左右する要因について解説します。

  

一般的な費用相場は100〜150万円

外壁塗装にかかる費用は、建物の大きさや形状、使用する塗料の種類、劣化の進行具合など、さまざまな要因によって変動しますが、一般的な30坪程度の二階建て住宅の場合、費用相場は100〜150万円程度となることが多いです。

この金額には、以下のような費用がが含まれます。

  • 足場の設置
  • 高圧洗浄
  • 下地処理
  • 養生
  • 3回塗りが基本となる塗装工事費用

ただし、建物の状態が悪く補修箇所が多い場合や、使用する塗料のグレードを上げた場合は、費用がこれより高くなることも。

適正な費用で工事を行うためには、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。

  

外壁塗装は2〜3週間かかる

外壁塗装の工事期間は、建物の大きさや天候によって異なりますが、一般的に2〜3週間程度かかります。

この期間では、以下のような作業を行います。

  • 足場の設置
  • 高圧洗浄
  • 下地処理
  • 下塗り
  • 中塗り
  • 上塗り

塗料の種類によっては乾燥に時間がかかる場合があり、また雨や雪などの悪天候が続くと工事が中断されるため、予定より期間が延びる可能性もあります。

工事期間中は、窓の開閉や洗濯物の外干しが制限されることがあるため、事前に業者としっかりコミュニケーションを取り、工事のスケジュールを確認しておくことが大切です。

  

外壁塗装の費用を左右する要因とは?

外壁塗装の費用はいくつかの要因によって大きく変動します。

主な要因としては、まず塗料の種類が挙げられます。アクリルやウレタンに比べて、シリコンやフッ素、無機塗料といった高耐久性の塗料は価格が高くなる傾向があります。

次に、建物の劣化状態も費用に影響します。ひび割れや塗膜の剥がれが多いなど、下地処理に手間がかかる場合は、その分費用が増加します。

建物の大きさや形状も重要な要因で、外壁の面積が広かったり、凹凸が多い複雑な形状だったりすると、使用する塗料の量や作業時間が増えるため費用が高くなります。

また、業者によっても費用設定や得意とする工法が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが適正価格で工事を行うためには欠かせません。

  

外壁塗装には適さない気候・タイミングがある!

外壁塗装は、塗料の性能を十分に発揮させるために、適切な気候条件のもとで行う必要があります。

特定の気候やタイミングでは、塗装工事ができない、あるいは仕上がりの品質に影響が出る可能性があるからです。

外壁塗装は基本的に一年を通して行うことが可能ですが、塗料の種類や施工方法によって適した気候条件があります。一般的に、気温が5℃以下の場合や湿度が85%以上の場合は、塗料の乾燥が遅れてしまい、塗膜の性能が十分に発揮されない可能性があるからです。

また、塗装面に露や霜が発生している場合や、強風、雨や雪の日も塗装工事は避けるべきです。塗料が雨水と混ざってしまうと、塗膜の耐久性が低下したり、色ムラが発生したりする原因となるからです。

さらに、夏場の直射日光が強く外壁の表面温度が高くなりすぎる場合も、塗料が急激に乾燥してしまい、ひび割れなどの不具合を引き起こすことがあります。

適切な時期に適切な施工を行うことが、外壁塗装の品質と耐久性を保つために非常に重要なのです。

  

信頼できる外壁塗装業者を選ぶ3つのコツ

外壁塗装は大切なご自宅のメンテナンスであり、決して安い買い物ではありません。

そのため、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。しかし、外壁塗装業界には様々な業者が存在し、どこに依頼すれば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、安心して工事を任せられる信頼できる外壁塗装業者を選ぶための3つのコツをご紹介します。

  • ①地域密着型で歴史がある
  • ②外壁塗装の施工実績が豊富にある
  • ③口コミや評判が良い

  

①地域密着型で歴史がある

信頼できる外壁塗装業者を選ぶ上で、地域に根差して長年営業しているかどうかも重要な判断基準となります。

地域密着型の業者は、その地域での評判を大切にするため、丁寧な仕事やきめ細やかな対応が期待できます。また、長年事業を続けているということは、それだけ多くの実績と信頼を積み重ねてきた証と言えるでしょう。

大手ハウスメーカーや家電量販店に依頼した場合、実際の施工は下請け業者に委託されるケースが多く、中間マージンが発生して費用が高くなるだけでなく、お客様の要望が現場に伝わりにくくなる可能性もあります。

地元の塗装専門店や工務店であれば、自社で施工を行う場合が多く、費用を抑えられる傾向があります。実際に近所で工事を行ったことのある業者であれば、仕上がりを直接見たり、評判を聞いたりすることも可能です。

まずは地元の複数の業者に問い合わせて、無料の見積もりや現地調査を依頼してみるのがおすすめです。

  

②外壁塗装の施工実績が豊富にある

外壁塗装の品質は、業者の技術力や経験に大きく左右されます。信頼できる業者を選ぶためには、外壁塗装の施工実績が豊富にあるかを確認しましょう。

たとえば、業者のホームページで過去の施工事例をチェックし、様々な種類の建物や外壁材に対応した経験があるかを確認しましょう。施工事例が写真付きで詳しく紹介されており、使用した塗料の種類や工事費用が明記されている業者は、透明性が高く信頼できると言えます。

塗装専門業者であれば、外壁塗装だけでなく屋根塗装や防水工事など、外装全体のメンテナンスに対応できる技術力があるかも確認しておくと良いでしょう。

施工実績が豊富な業者は、様々なケースに対応した経験があるため、安心して工事を任せることができます。

  

③口コミや評判が良い

実際にその業者で外壁塗装を行ったお客様からの口コミや評判は、業者選びにおいて非常に参考になります。

特に、Googleマップの口コミは、Googleがサクラ行為を厳しく取り締まっているため、比較的信頼性の高い情報と言えます。口コミの内容を確認する際は、良い評価だけでなく悪い評価にも目を通し、どのような点で評価されているか、あるいは改善が求められているかを総合的に判断することが大切です。

X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどのSNSで検索するのもおすすめの方法です。ユーザーのリアルな意見を把握できることがあるからです。

また、知人やご近所さんなど、身近な人でその業者に依頼した経験がある人がいれば、直接話を聞いてみるのも非常に有益な情報収集方法です。

複数の情報源から口コミや評判を確認することで、より客観的に業者を評価し、安心して依頼できる業者を見つけることができるでしょう。

  

適切メンテナンスで外壁塗装の時期を遅らせよう!

外壁塗装は建物を保護するために必要ですが、適切なメンテナンスを行うことで、塗装が必要になる時期を遅らせることが可能です。

日頃のお手入れや適切な塗料選びによって、外壁の寿命を延ばし、結果的に長期的なメンテナンス費用を抑えられます。

外壁塗装の時期を遅らせるためのメンテナンス方法をご紹介します。

  

日頃のお手入れが肝心!

外壁塗装の寿命を延ばすためには、日頃からのお手入れが欠かせません。定期的に外壁の状態を目視でチェックし、汚れやカビ、コケなどがないかを確認しましょう。

軽い汚れであれば、ホースを使った水洗いや、柔らかいブラシで優しくこすり洗いすることで落とせます。外壁用の洗剤を使用する場合は、中性洗剤を薄めて使うのが一般的です。

ただし、高圧洗浄機の使用は、外壁材を傷めたり、コーキング材を剥がしてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。

定期的なお手入れは、外壁の美観を保つだけでなく、劣化の早期発見にもつながります。早期に劣化を見つけることができれば、大規模な補修が必要になる前に対応できるため、メンテナンス費用を抑えることにもつながります。

  

家の周囲に物を置かないようにしよう!

家の周囲に物が多く置かれていると、風通しが悪くなり湿気がこもりやすくなります。湿気が多い環境は、カビやコケが発生しやすい条件となります。

カビやコケは外壁の塗膜を劣化させる原因となるため、できるだけ家の周りには物を置かず、風通しを良く保つように心がけましょう。特に、木材や段ボールはシロアリの餌になる可能性があるため、屋外に放置しないように注意が必要です。

庭木や植物も、枝や葉っぱが外壁に触れていると、常に湿気や汚れが付着しやすくなるため、定期的に剪定を行い、外壁から離しておくようにしましょう。

家の周囲を整理整頓し、清潔な状態を保つことが、外壁の劣化を防ぎ、メンテナンスの頻度を減らすことにつながります。

  

高耐久な塗料を選ぼう!

外壁塗装を行う際には、初期費用はかかりますが、耐久性の高い塗料を選ぶことが長期的に見てメンテナンス費用を抑えることにつながります。

アクリルやウレタンといった比較的安価な塗料は寿命が短いため、塗り替えの頻度が多くなります。

一方、シリコン塗料やフッ素塗料、無機塗料といった高耐久性の塗料は、耐用年数が長いため、一度塗装すれば次に塗り替えが必要になるまでの期間を延ばすことができます。

例えば、フッ素塗料は約15〜20年、無機塗料は約20〜25年の寿命が期待できます。長い目で見ると、塗り替え回数が減るため、トータルのメンテナンス費用を抑えることが可能です。

予算やご自宅の状況に合わせて、最適な耐久性の塗料を選ぶことが重要です。

  

外壁塗装以外の4つのメンテナンス方法

外壁のメンテナンスは外壁塗装だけではありません。

劣化の状況やご予算に応じて、外壁塗装以外のメンテナンス方法も選択肢となります。

外壁塗装以外の主なメンテナンスについて、次の4つの方法を押さえておきましょう。

  • ①外壁の洗浄
  • ②外壁の部分補修
  • ③外壁材の重ね張り
  • ④外壁材の張り替え

  

①外壁の洗浄

外壁の洗浄は、カビやコケ、砂埃などの表面的な汚れを落とすためのメンテナンス方法です。

高圧洗浄機やブラシ、外壁用の洗剤などを使用して行います。外壁材自体の劣化が少なく、汚れが主な問題である場合に有効です。

ただし、洗浄によって外壁の美観を取り戻すことができますが、塗膜の劣化自体を補修する効果はありません。

外壁材にひび割れや破損がある場合に高圧洗浄を行うと、かえって内部に水が浸入し、劣化を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。

  

②外壁の部分補修

外壁の一部にひび割れや塗膜の剥がれ、欠損などの劣化が見られる場合に、その部分のみを補修する方法です。劣化箇所が限定的で、外壁全体の傷みが少ない場合に適しています。

補修方法としては、ひび割れ部分へのコーキング材の充填や、剥がれた箇所の塗り直しなどがあります。

外壁全体の塗装に比べて費用を抑えることができますが、補修した部分と既存の外壁の色や質感が完全に一致しない場合もあります。

費用は補修範囲や劣化状況によって異なりますが、数万円〜数十万円程度が目安となります。

  

③外壁材の重ね張り

カバー工法とも呼ばれるメンテナンス方法で、既存の外壁材の上から新しい外壁材を張り付ける方法です。

既存の外壁材の撤去費用がかからないため、張り替えに比べて費用を抑えられる場合があります。大きなひび割れや変形など、塗装では対応が難しい劣化がある場合に有効な方法です。

重ね張りできる外壁材は、軽量な金属系サイディングなどに限られます。建物にかかる負荷が増えるため、建物の構造によっては適さない場合も。

費用は外壁材の種類や面積によって異なるため、きちんと見積もりをとって細かい金額を把握しておきましょう。

  

④外壁材の張り替え

既存の外壁材を全て撤去し、新しい外壁材に交換する方法です。

外壁材の下地の状態を確認し、必要に応じて補修することもできるため、建物の構造的な問題を改善できる場合があります。外壁材の種類を自由に選べるため、デザインや機能性を一新することも可能です。

ただし、既存の外壁材の撤去費用や産業廃棄物処理費用が発生するため、費用は他のメンテナンス方法に比べて高額になる傾向があります。

費用は新しい外壁材の種類や建物の規模によって大きく異なりますが、4つの方法のうち最も費用がかかる可能性があります。

  

【おすすめ3選】メンテナンスフリーの外壁材を選ぶのもアリ!

外壁のメンテナンスの手間をできるだけ減らしたいと考える方にとって、そもそもメンテナンスフリーに近い外壁材を選ぶことも有効な選択肢の一つです。

完全にメンテナンスが不要な外壁材は存在しませんが、耐久性が高く、メンテナンス頻度を大幅に減らせる素材があります。

比較的メンテナンスフリーに近いと言われる外壁材は、次の3つです。

  • ①レンガ
  • ②樹脂系サイディング
  • ③タイル

では、順に見ていきましょう。

  

①レンガ

レンガは非常に耐久性が高く、メンテナンスフリーに近い外壁材の一つです。土や石を高温で焼き固めて作られており、タイルよりも厚みがあります。

適切に施工されたレンガの外壁は、100年以上持つと言われるほど長寿命です。色あせや劣化がほとんどなく、多少の欠けやコケが生えても、それが味わいとなるため、頻繁なメンテナンスは必要ありません。

ただし、初期費用が他の外壁材に比べて非常に高額であるため、一般的な住宅に採用されるケースは少ないです。

  

②樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、メンテナンスの手間が少ないことで知られる外壁材です。

塩化ビニル樹脂で作られており、非常に軽量で腐食や白アリの心配がありません。また、シーリング材を使用せずに施工できるタイプが多く、シーリングの劣化によるメンテナンスが不要となる点が大きなメリットです。

色あせしにくく、チョーキング現象も発生しにくいため、塗装による塗り替えの必要性がほとんどありません。

初期費用も他のメンテナンスフリーに近い素材と比較すると比較的安価なため、コストを抑えつつメンテナンスの手間を減らしたい場合に適しています。

  

③タイル

タイルもメンテナンスフリーに近い外壁材として人気があります。

タイル自体は無機物であり、紫外線や雨風に非常に強く、30年以上経過してもほとんど劣化しません。色あせや汚れも付きにくく、美しい外観を長く保つことができます。

ただし、タイルとタイルを接着している目地の部分は、10〜15年程度で劣化するため、コーキングの打ち替えなどのメンテナンスは必要です。

タイル自体の寿命は長いですが、目地のメンテナンスが必要な点を理解しておくことが重要です。初期費用は窯業系サイディングに比べて高めですが、長期的に見るとメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。

  

まとめ

今回は、外壁塗装が築10年と言われる理由や、ご自宅の外壁塗装が必要かどうかの見極め方、費用や期間、そして信頼できる業者選びのポイントについて解説しました。

外壁塗装の「築10年目安説」は、多くの住宅でこの時期に劣化症状が現れ始めること、一般的な塗料の寿命が10年前後であること、そしてハウスメーカーの10年点検が関係しています。

しかし、重要なのは築年数だけでなく、現在の外壁の状態や使用されている塗料の種類、さらには地域の環境によって適切なタイミングは異なるということです。

もし、ご自宅の外壁に以下のような劣化症状が見られる場合は、築年数に関わらず専門業者に相談することをおすすめします。

  • ①外壁材の色褪せ
  • ②カビ・コケの発生
  • ③チョーキング現象
  • ④目地コーキングの劣化
  • ⑤外壁材のひび割れ
  • ⑥塗膜の浮き・はがれ
  • ⑦外壁材の割れ・変形

劣化を放置すると、雨漏りや構造材の腐食など、より深刻な問題を引き起こし、結果的に高額な補修費用がかかるリスクがあります。

外壁塗装にかかる費用は100〜150万円程度が目安ですが、建物の状況や選択する塗料によって変動します。工事期間は2〜3週間程度が一般的です。信頼できる業者を選ぶためには、地域での実績や評判、豊富な施工事例などを確認しておきましょう。

10年より少しでも長く外壁塗装を保つには、適切な時期のメンテナンスが欠かせません。大切なお住まいを長く守り、快適な暮らしを維持していきましょう。

もし、ご自身の判断に不安がある場合は、複数の専門業者に点検や見積もりを依頼し、相談してみることをおすすめします。

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