【実例あり】外壁塗装でよくある失敗例とは？対策方法をプロが解説！

外壁塗装で失敗したくない！
外壁塗装をスムーズに進めるためにも、どんな失敗例があるのか気になる…
もしも外壁塗装で失敗したらどうしよう…

こんな悩みにお答えします。

外壁塗装は、建物の劣化症状を改善し、見た目をクリアにするリフォームですが、不適切な計画や知識不足によって失敗につながることもあります。失敗例を事前に知り、適切な方法を取ることで、外壁塗装の質を大きく向上させることができます。

この記事でわかることは、以下のとおりです。

外壁塗装でよくある7つの失敗例
外壁塗装で失敗しないための5つの対策方法
外壁塗装後に「失敗したかも？」と感じたときの対処法

最後まで読めば、外壁塗装でのよくある落とし穴を避け、満足度の高いリフォームを叶えるためのコツを理解できるでしょう。

これから塗装を検討している方は、ぜひご確認ください！

【実例あり】外壁塗装でよくある7つの失敗例

外壁塗装のプロセスには多くの選択肢があり、適切な判断をしなければ失敗例に直面する可能性があります。

特に、事前の調査不足や悪質な業者の選定によって、満足のいく仕上がりが得られなかったり、不要な修正費用が発生したりすることがあります。

ここでは、実際の経験者の声に基づいた具体的な失敗事例を挙げ、その要因や対策を詳しく考察します。

外壁塗装でのトラブル回避に役立ちますので、それぞれチェックしてみてください。

①塗膜の剥がれや色ムラが発生した

塗装後すぐに塗膜が剥がれたり、色ムラが目立つケースは、施工の品質に問題がある場合に発生しやすく、特に建物の外装や内装の劣化が原因となることもあります。

この現象は塗料の密着不良から生じることが多く、その要因として適切な下地処理の欠如や、施工時の環境条件が不適切だったことが挙げられます。

また、施工前に劣化した下地を十分に確認せずに塗装を進めた場合も、仕上がりに影響を及ぼすことがあります。

こうしたトラブルを回避するためには、信頼できる専門業者を選び、劣化状態の確認や下地処理の重要性を理解したうえで施工内容を確認することが重要です。

②イメージ通りの色味に仕上がらなかった

選んだ塗料が期待したイメージと異なる仕上がりになる場合があります。

色見本やサンプルで事前に確認しても、実際の外壁に塗った際には、周囲の環境や直射日光、天候の影響などで色の印象が変化することが少なくないからです。

一旦納得して決めたうえで塗布してもらった塗料を、「やっぱり気に入らない」といった単純な理由で、もう一度無料で塗り直してもらえることは基本的にありません。

このような色選びの失敗例を防ぐためには慎重な対策が必要です。特に、カラーシミュレーションを活用することで、実際の仕上がりに近いイメージを確認できるため、このような失敗の回避に役立つでしょう。

③ツートンカラーなどの配色に失敗した

ツートンカラーを採用する際、配色に失敗してしまうと不自然な仕上がりになることがあります。

特に相性の悪い色を組み合わせたり、周囲の環境や建物全体のバランスを考慮しない色選びをしてしまうと、全体的な印象が悪化するだけでなく、住宅が他の建物から浮いてしまうこともあるのです。

このようなリスクを避けるためには、あらかじめ色の組み合わせについて専門家からアドバイスを受けることが重要です。また、自宅周辺の環境や周囲の色調を参考にしながら選ぶことも失敗を防ぐポイントです。

さらに、施工の具体例や業者が公開している実際の画像を参考にしながら検討することで、より理想的な配色が見えてくるでしょう。特に、赤と緑など強いイメージが結びつきやすい色の組み合わせには注意が必要で、建物全体の調和をきちんと考えることが大切です。

これらを総合的に考慮しながら、失敗のない色選びを心がけましょう。

④周辺とマッチしない色を選んでしまった

周囲の建物や環境に調和しない色を選んでしまうと、全体の景観を損ねることがあります。

好みだけを優先して色やデザインを決めてしまうと、結果的に地域全体の雰囲気と合わない可能性もあるため注意が必要です。住んでいる地域に合った色を選ぶことは、統一感のある外観を作り、周辺住民にも好印象を与えるために欠かせません。

たとえば、自然に囲まれた場所ならば自然な色合いや地域の特性に調和する色が適しています。一方、都会的なエリアでは、明るい色や現代的なデザインを取り入れることが効果的です。事前に近隣住宅の色や環境を参考にすることが、こうした失敗を防ぐために重要です。

色選びは環境との調和を意識し、長く住むことを考慮して決めることが求められます。地域に馴染む色を選ぶことで、全体的な景観が向上し、結果的に快適な住環境を実現できるでしょう。

④手抜き作業をする悪徳業者に依頼してしまった

塗装業者の中には、手抜き工事を行う悪質な業者が存在し、嘘の説明をして施工内容をごまかす場合があります。

こうした業者に依頼すると、適切な施工が行われず、塗膜の劣化が通常より早まってしまい、すぐに再度の塗装が必要になる恐れがあります。

そのため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。過去の実績や口コミをしっかり確認し、契約時には施工内容だけでなく、保証内容についても明確な説明を受けましょう。

⑤不備を指摘したら追加費用を請求された

施工が完了した後に不備が見つかり、指摘した際に業者から追加費用を請求された事例が報告されています。

このようなトラブルは、保証内容やアフターフォローが不十分な業者に依頼した場合によく見られます。一方で、信頼できる業者であれば、施工後の不備についても責任を持って対応し、通常、追加費用を請求することはありません。

トラブルを防ぐためには、業者選びが重要なポイントとなります。また、施工前の綿密な打ち合わせや確認は欠かせません。

事前に契約内容や保証について明確に話し合い、万が一の不備への対応や修正に関する取り決めを文書化しておくことが大切です。作業内容や費用、保証内容について疑問がある場合は事前にしっかりと確認し、納得したうえで契約を進めるようにしましょう。

⑥近隣住民からクレームが入った

外壁塗装の作業中に発生する作業音や塗料の臭いにより、近隣住民からクレームが寄せられることがあります。特に、大型で長期間にわたる工事の場合、悪質なクレーム対応と見なされないよう注意が必要です。

そのため、事前に近隣住民へ作業内容やスケジュールを丁寧に伝えることが大切です。

たとえば、工事が1週間以上続く場合なら、あらかじめ誠意を持って作業スケジュールを説明し、理解を得る努力が大切です。

このように周囲の環境に配慮する姿勢を示すことで、トラブルを未然に防ぐと同時に、良好な近隣関係を築くことが期待できます。

⑦相場よりも高い金額で依頼してしまった

外壁塗装を依頼する際に、相場よりも高い金額で契約をしてしまうケースは少なくありません。

相場や適正価格を正確に把握しないことは、不必要な出費を招く原因となります。そのため、事前に複数の業者から相見積もりを取得し、費用について十分に比較検討することが欠かせません。

また、高額な見積もりだけでなく、極端に安価な見積もりにも注意が必要です。安価な価格設定の裏側には、品質が十分でないことや追加の費用が発生するリスクが隠れている場合もあるため、信頼できる業者選びが重要です。

費用だけでなく、施工の品質やアフターケアの条件なども含めて判断することを忘れないようにしましょう。そして、適正価格のリサーチを怠らないことで、後悔のない外壁塗装を実現できます。

外壁塗装で失敗しないための5つの対策方法

外装塗装で失敗しないためには、次の5つの対策をとりましょう。

①失敗しない色選びのポイントを把握する
②カラーシミュレーションを活用する
③2〜3社以上から相見積もりを取る
④保証やアフターフォローを重視する
⑤口コミや実績を徹底的にリサーチする

これらの対策を実践することで、上記のような失敗を回避できるようになるからです。

塗装を行った後で「失敗しないようにすればよかった…」と後悔しないために、それぞれ把握しておきましょう。

①失敗しない色選びのポイントを把握する

外壁塗装における失敗しない色選びを実現するためには、好みの色を採用するのはもちろん重要ですが、周辺環境や近隣の建物との調和を意識するようにしましょう。

なぜなら、全体的にまとまりのある仕上がりを実現できるからです。

たとえば、近隣の建物や植木、公共物などの色や配色とマッチする色を活用することで、調和の取れた外観を作り出せます。また、塗料の色は時間帯や天候によって異なる印象を与えることがあるため、色選びの際には日中の自然光の下で確認することが不可欠です。

さらに、外壁の色を選ぶ際には、汚れにくいカラーを意識することも大切です。特に濃い色は汚れが目立ちやすい傾向がありますが、中間色や柔らかいトーンを選択することで、長期間美しい外観を維持しやすくなります。色見本だけに頼らず、実際にサンプルを使って塗装面の仕上がりを確認することで、後々のトラブルや色選びに対する後悔を防ぐことができるでしょう。

このようなポイントを押さえて計画を進めることで、外壁塗装での失敗を回避し、満足度の高い結果を得ることが可能です。

②カラーシミュレーションを活用する

カラーシミュレーションを導入することで、選んだ色が実際の外壁にどのように映えるかを事前に画像として確認できます。色選びにおける不安を軽減し、イメージ通りの仕上がりを実現するための重要な判断材料が得られます。

また、複数の色を組み合わせた場合のバランスや見え方もシミュレーションで視覚的に検証できるため、色の選択ミスを防ぐ大きなメリットがあります。

特に、最終的な仕上がりにこだわりたい方にとっては、納得のいく選択をするために欠かせないプロセスと言えるでしょう。

シミュレーションを活用しながら丁寧に検討を重ね、後悔のない色選びを目指してください。

③2〜3社以上から相見積もりを取る

信頼できる塗装業者を見つけるためには、最低でも2〜3社以上の相見積もりを取得することが重要です。

1社だけの見積もりでは、適正価格や施工内容についての妥当性を判断するのは困難であり、複数の業者から見積もりを取り、比較することで初めて全体の相場感や内容の違いを把握できるからです。

特に、見積もり比較の際には、価格だけではなく施工の品質や保証内容も重要な判断基準となります。価格が安すぎる場合には、後になって追加費用を請求されたり、施工内容が十分でなかったりするリスクがありますので注意が必要です。

また、複数の見積もりを比較することで、各業者のサービス内容や施工方法の特徴が明確になります。こうした細かな違いを理解することで、自分にとって最適な業者を選びやすくなるでしょう。

時間と労力がかかるプロセスかもしれませんが、長期的に満足のいく仕上がりを得るためには、相見積もりをしっかりと行い、確実な判断をすることが不可欠です。施工を依頼する際は、疑問点や不明点についても徹底的に解消することを心がけてくださいね。

④保証やアフターフォローを重視する

外壁塗装の業者を選ぶ際には、保証内容とアフターフォローがどれほど充実しているかをきちんと確認しておきましょう。

住宅の外壁塗装では、施工後に不具合やトラブルが発生することもあり、どれだけ優良な業者であってもこれを完全に防ぐことは難しい場合があります。そのため、施工後の問題に対して迅速かつ適切に対応してくれる業者を選ぶことがポイントとなります。

特に外壁は天候や環境の影響を受けやすく、長期間にわたって良好な状態を保つには定期的なメンテナンスが欠かせません。優良な業者であれば、保証期間内での無料修理や定期点検サービスを提供していることが多く、安心して住み続けられる環境を維持するための重要なサポートとなります。

こうした保証内容を事前に確認し、信頼性の高い業者を選ぶことが、後のトラブル回避に繋がります。また、施工後の不具合にも迅速に対応してくれる業者であれば、安心して任せられるでしょう。

⑤口コミや実績を徹底的にリサーチする

外壁塗装業者を選ぶ際には、悪徳業者への依頼や施工後のトラブルを避けるためにも、丁寧かつ技術力のある信頼できる業者を選ぶことが重要です。

そのためには、業者の過去の施工事例の画像や、実際にサービスを利用したことがあるユーザーの口コミをしっかりとリサーチすることが求められます。

口コミを見る際には、業者の公式サイトだけでなく、SNSや第三者サイトに掲載されたリアルな意見をチェックすることで、より客観的な判断材料を得られます。また、リサーチの際には、単に良い評価だけを確認するのではなく、特に施工後のアフターサービスに関する細かい評価や、悪い口コミにも目を通しておくと良いでしょう。

また、相談したときの担当者・スタッフの対応や質問への回答の仕方も判断材料になります。親切・丁寧に説明してくれる業者であれば、安心して施工を任せられる可能性が高まります。

信頼できる業者を選ぶことで、外壁塗装の施工がスムーズに進み、満足のいく仕上がりを期待することができます。時間をかけて情報を収集し、慎重に判断することで、失敗を未然に防ぎましょう。

外壁塗装後に「失敗したかも？」と感じたときの対処法

外壁塗装を終えた後に、「これは失敗だったのかも」「期待していた仕上がりと違った」と感じることがあるかもしれません。また、施工後しばらくして「不具合が出てきた」といった状況に直面することも考えられます。

このような場合には、まずは冷静になり、どのような対応ができるかを検討することが大切です。

「失敗かもしれない」と感じた場合には、早めに行動することで、早期解決につながる可能性も高まります。

どのような対応ができるのかについて、くわしく解説していきます。

塗装業者に相談する

塗装工事が原因で外壁や家の仕上がりに不具合が生じた場合には、まず施工を実施した塗装業者に直接相談することが重要です。

業者には、施主に対して施工内容や仕上がりについて説明する責任があり、その作業が手抜きやずさんな対応によるものでないことを保証する義務があるからです。

特に、塗装後に塗膜の剥がれや膨れ、明らかなムラなどが発生した場合、それが業者による施工ミスが原因と考えられる場合には、適切な対応を求めるべきです。多くの信頼できる業者は、契約時に示された保証内容に基づき、不具合に対して迅速に対応策を講じることが期待できます。

ただし、万が一、明らかに業者に責任があると判断できるケースにも関わらず、業者が対応を行わない、もしくは連絡が取れない場合には、第三者の専門家や関連の機関に相談する選択肢も検討することが良いでしょう。

大切な家の外観や耐久性を守るためにも、不具合が発生した際には、迅速かつ適切な対応を取ることが求められます。

近隣トラブルは業者任せにしない

外壁塗装の作業中には、近隣住民からクレームが寄せられることがあります。

このような場合、塗装業者にすべてを任せるのではなく、施主自身が積極的に対応する姿勢が求められます。特に、外壁塗装が原因となるトラブルは、解決に向けて迅速かつ誠意を込めた対応が重要です。

近隣との良好な関係を保つためには、工事開始前に作業内容やスケジュールを事前に共有しておきましょう。また、使用する塗料の色選びについても注意が必要です。「思っていた色とは違った」という感覚的な理由での変更は簡単ではありませんし、特に近隣からの反応も含めてトラブルを避けるため、慎重に選ぶことをおすすめします。色選びの段階で近隣環境との調和を意識し、家全体の印象に合ったものにすることで、トラブルのリスクを減らすことができます。

万が一クレームが発生した場合は、すみやかに施主自身が謝罪を行い、事情を説明することが大切です。塗装業者がトラブル対応を行ってくれるケースもありますが、それに任せきりにするのは避けましょう。

失敗を未然に防ぎ、次回の外壁塗装に向けてより良い結果を得るためには、トラブルの原因や課題を明確にし、それに基づいた対策を検討することが重要です。

また、「どうしても他色にしたい」という場合には、塗装業者と話し合いながら追加費用などを自身で負担してやり直す覚悟も必要です。そのため、初めから失敗をしないよう、色選びを含めた十分な事前準備と近隣への配慮が肝心です。

外装塗装を相談できる専門機関を活用する

万が一、外壁塗装に関して業者とのコミュニケーションがスムーズにいかない、または近隣とのトラブル解決が難しい場合には、専門機関への相談を視野に入れましょう。

外装塗装に特化した相談窓口や公的な機関を活用することで、自分一人では解決が難しい問題について的確なアドバイスやサポートを得ることができます。

たとえば相談先には、「住まいるダイヤル」（公共財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター）や消費生活センターなどがあります。

これらの機関では、外装塗装の進捗や結果に疑念を抱いた場合や、「明らかに業者の落ち度があるものの、誠実に対応してもらえない」「業者との連絡がつかなくなってしまった」などの困った状況に対応してくれます。また、住宅リフォーム全般について具体的な問題点を指摘し、法的な観点からの解決策を提供してくれる場合もあります。家の外装塗装で悩みが生じた際には、こういった専門機関の利用は解決の糸口となるでしょう。

特に初めて外壁塗装を依頼した場合には、何を基準に業者を判断すれば良いかわからず不安を感じるケースも少なくありません。そんなとき、第三者の専門家に相談することで、客観的な意見や方向性が示されるため、不安を解消しやすくなります。

塗装業者との交渉が進まないまま問題を放置してしまうことのないよう、家に関する重要な決定の一つとして、必要に応じてこれらの窓口を活用してください。