
- 外壁塗装の効果や費用対効果がよくわからない…
- 外壁塗装にはどんなメリット・デメリットがあるの?
- 外壁塗装を始める前には何に気をつければいいの?
こんな悩みにお答えします。
外壁塗装は単に見た目を新しくするだけの作業ではありません。雨風や紫外線から建物を守り、内部の劣化を防ぐ役割も果たします。また、資産価値を保つ上でも欠かせない重要な工事です。「外壁塗装って効果があるの?」と疑問に思う方も多いでしょうが、その効果を知ることでメンテナンスの重要性が見えてきます。
この記事でわかることは、以下のとおりです。
- 外壁塗装の6つのメリットとデメリット
- 外壁塗装をする5つの効果
- 放置するとどうなる?外壁塗装の必要性
- 外壁塗装の工事内容と費用相場
- 外壁塗装を始める前に知ってきたいこと
この記事を読むことで、外壁塗装の具体的な効果がわかり、大切な建物を長く守るための最適な方法が把握できます。
外壁塗装を検討している方は、必見の内容です。ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装の6つのメリット
外壁塗装のメリットを活用することで、住宅や建物にさまざまな良い効果をもたらします。
なぜなら、以下のメリットがあるからです。
- ①耐久性の向上
- ②防水性・透湿性の向上
- ③断熱・遮熱
- ④防カビ・防藻
- ⑤防音
- ⑥セルフクリーニング
外壁塗装にはこれらのメリットがあるからこそ、さまざまな効果を発揮します。
外壁の種類や環境に応じた塗料選びを行うことで、住宅の外観維持や性能向上、そしてメンテナンスの効率化につながります。それぞれのメリットについてくわしく見ていきましょう。
①耐久性の向上
外壁塗装を行うことで耐久性が大幅に向上します。
後述しますが、新たな塗膜を塗布することにより外壁素材は紫外線や雨水などの悪影響から保護され、ひび割れや剥がれといった劣化を未然に防げるからです。
また、「遮熱」の効果を持つ塗料を塗ることで、太陽光によって発生するふく射熱を抑えることができ、建物に与える熱の負担も軽減できます。
このように、外壁の塗装は耐久性の向上だけでなく、防水・遮熱効果を得ることで、長期にわたり建物を守るための重要な手段と言えます。
②防水性・透湿性の向上
防水性や透湿性の向上も外壁塗装の重要な効果です。
適切な塗料を選択することで、雨水の侵入を防ぎつつ、内部の湿気を外に逃がすことができます。
このバランスが崩れると、湿気がこもってしまい、カビや腐食の原因になります。特に湿度の高い地域では、この防水性・透湿性の向上が住宅保護に大いに役立ちます。
③断熱・遮熱
外壁塗装には断熱・遮熱効果があり、住宅の快適性向上に寄与します。断熱とは、空気などを媒体として伝わる熱(伝導型熱)を、熱が伝わりにくい素材で覆うことで保温することを指します。
断熱性の高い塗料を外壁に使用することで、外気温の影響を受けにくくなり、寒い冬や暑い夏でも室内環境を快適に保つことが可能です。
また、遮熱機能を持つ塗料は太陽光を反射して屋内の過剰な温度上昇を防ぐ役割を果たします。これにより、冷暖房の使用頻度が減り、光熱費の削減が期待できます。ただし、表面が高反射ではない場合、ふく射熱が蓄積されることもあるため、ヒートアイランド対策としての効果を過信しすぎないことが重要です。
④防カビ・防藻
防カビ・防藻効果は、湿気が多い環境や日当たりの悪い場所、さらには水辺近くの外壁において特に重要です。
適切な塗料を使用することで、外壁面がカビや藻に侵されるリスクを減らし、美観を守るだけでなく、外壁の劣化も防げます。
適切な塗料を使用することで、カビや藻の繁殖による建物内部への悪影響も防ぎ、外観の美しさと建物自体の持久性を維持することが期待できます。特に湿気や水分の多い環境においては、カビや藻の問題に対する対策を講じた塗料の使用が不可欠です。
⑤防音
最近の塗料にはさまざまな機能があり、その中には防音効果を持つ塗料も存在します。
たとえば、おすすめの塗料として知られる「ガイナ(GAINA)」は、高い防音効果を発揮する塗料の一つです。ガイナは塗膜に複数種類のセラミックビーズを含んでおり、そのビーズが塗膜内部で層を形成することで、音を吸収・反射する仕組みを持っています。
また、ガイナを外壁だけでなく内壁にも使用すると、その防音効果はさらに向上します。ガイナの特徴には、「特殊セラミックによる音の反射・抑制」「振動の迅速な吸収」「音の発生自体を抑える」といった機能があるため、建物の外から侵入する騒音だけでなく、内部からの音漏れを防ぐ効果も期待できます。
このような高機能な塗料を選ぶことで、より快適で静かな住環境を手に入れることができます。
⑥セルフクリーニング
セルフクリーニング効果を持つ塗料の存在は、日常の手入れの手間を減らすために役立ちます。
この機能を持つ塗料は、雨水によって汚れを自然に洗い流すことが可能です。
これにより、外壁を常にきれいに保つことができ、特に高層住宅やアクセスが難しい建物では、その利便性は顕著です。メンテナンスの手間を減らすことで、時間も費用も有効活用できるようになるでしょう。

外壁塗装をする5つの効果
では、これら6つのメリットが具体的にどのような効果につながるでのしょうか。
ここでは外壁塗装をすることで得られる、次の5つの効果について解説します。
- ①美観が整う
- ②外壁を保護できる
- ③防水機能が高まる
- ④外壁の劣化を防止できる
- ⑤資産価値を維持できる
特に、長年の使用によって色あせや汚れが目立つ外壁を綺麗にすることで、住宅の魅力を引き出します。また、季節ごとに異なる色を選ぶ楽しみもあり、個性を表現する素晴らしい機会でもあります。
具体的な効果について、順に見ていきましょう。
①美観が整う
外壁塗装を施すことで、建物の外観は劇的に向上し、美しさを取り戻すことが可能です。
家を建ててから年月が経つと、紫外線や雨風の影響により外壁の色あせや目地の劣化、汚れが目立ってきます。しかし、塗り替えを行うことで、新築の頃と同じような鮮やかな外観を再現することができます。このプロセスにより、過去に蓄積された劣化部分を修復し、美観を保つことができるのです。
さらに、外壁塗装では元の色をそのまま再現することも、新しい色を選ぶことも可能です。新しい色で塗り替えることによって、家全体の雰囲気を一新し、イメージチェンジを楽しむこともできます。
このように外壁塗装は、単なる修復作業を超えて建物に新しい魅力を与える手段となります。自宅を訪れる家族や訪問者にも心地よい印象と空間を提供できるでしょう。特に、長期間住んでいる住宅においては、新たな活力をもたらす重要な役割を果たします。
②外壁を保護できる
外壁塗装は、住宅を保護するための重要なリフォームの一環として非常に大切です。
外壁は日々、風雨や紫外線など外的要因にさらされることで徐々に劣化していきますが、塗装を施すことでそのダメージを軽減し、住宅の寿命を延ばすことが可能だからです。
新たな塗膜が外壁材を保護することで、雨水の侵入を防ぎ、建物内部の断熱材や木材が湿気を吸収してしまう原因を減少できます。これによってカビや白蟻の発生を防ぎ、建物の健全な状態を保つことにもつながります。
また、外壁塗装を怠ると、塗り替えだけでは追いつかなくなり、大規模なリフォームが必要になる場合もあります。これを未然に防ぐためには、定期的な外壁塗装が重要です。さらに、近年では塗装材料の進化により、断熱性や耐震性、光触媒による空気浄化機能など、さまざまな効果を付加することができ、住宅の性能を向上させる選択肢も増えています。
外壁塗装は、住宅を持続させるだけでなく、環境や快適性にも配慮した住まいづくりにも寄与するものといえます。
③防水機能が高まる
外壁塗装には防水機能を高める効果があり、これは建物の耐久性を維持する上で重要な役割を果たします。
現代の高品質な塗料は、雨水の浸入を防ぐ特性を持ち、外壁が水分を吸収しにくい状態を保つことで防水性を向上させます。その結果、万が一細かいひび割れ(クラック)が発生しても、水の内部浸透リスクを低減することが可能です。
また、建物の防水性が低下してしまうと、基礎部分まで腐食が進む恐れがあり、これが構造的な損傷やカビの発生を招く原因となります。これを防ぐためにも外壁塗装の必要性を理解し、経年劣化で低下していく防水性を定期的に高めていくことが大切です。
塗装を適切なタイミングで行うことで、建物の寿命を延ばし、安全で快適な空間を長く保てるのです。
④外壁の劣化を防止できる
定期的な外壁塗装は、外壁の劣化を防止することに大きく寄与します。
外壁塗装の工程では、塗装する前に外壁のひび割れや剥がれなど劣化し部分を補修することから始めるからです。また、外壁に新たな塗料を塗ることによって、塗膜(塗料の膜)が形成され、雨水の浸入を防ぐ大切なバリアとしても機能するからです。
この塗膜は、外壁材に直接触れる雨水や紫外線などの外的要因から建物を保護する役割を果たしており、外壁の劣化を遅らせるためにも欠かせない存在です。
このような積極的なメンテナンスを行うことで、外壁の劣化を未然に防ぎ、長期間安心して建物を利用することが可能になります。
⑤資産価値を維持できる
外壁塗装を行うことで、住宅の資産価値を維持できます。
見た目の美しさだけでなく、塗装による保護機能や耐久性が向上することで、住宅を長期間快適に使用できる状態に保つことができます。特に、外壁塗装はリフォームの一環として重要な役割を果たし、住宅全体のメンテナンスを通じて価値を高められる点が大きなメリットです。
定期的に外壁塗装や他のリフォームを行っている住宅は、市場での評価が高まる傾向があります。メンテナンスを怠らないことで、将来的に住宅を販売する際にも高い評価と良好な条件での取引が期待できます。
このように、外壁塗装やリフォームは短期的な見た目の改善だけでなく、長期的な資産形成においても非常に大きな効果をもたらします。
外壁塗装のデメリットは費用がかかることのみ!
外壁塗装のデメリットとして、唯一挙げるならば費用がかかることです。
外壁塗装には、材料費や施工費が必要であり、思わぬ出費となる場合も多く、多くの人がこれに対して不安を抱くことがあります。特に、使用する塗料の種類や施工方法によって、費用は大きく異なります。
質の高い塗料を選ぶと初期投資は高くなりますが、長期的には耐久性が向上し、結果的にはコストパフォーマンスが良くなることもあります。
なお、工事には一定の期間が必要で、その間の生活に支障が出ることがあります。家や駐車場の使用が制限される可能性もあり、日常生活に影響を与えることがあるため、これも利用者の心理的な負担になることがあります。
外壁塗装を実施する際は、これらの費用や期間に関する不安をよく理解し、適切な計画を立てることが重要です。外壁塗装に迫られているようなケースやまとまったお金がないときは、リフォームローンの活用も良いでしょう。
放置するとどうなる?外壁塗装の必要性
外壁を放置してしまうと、さまざまな劣化症状が現れます。
劣化症状の初期段階ではひび割れや色あせが見られますが、これを放置すると内部での腐食やカビの発生につながります。劣化が進むと、修理のために大規模なリフォームが必要になることもあります。また、外壁の美観が失われると、資産価値にも悪影響を及ぼします。
劣化の進行を防ぐためには、定期的な塗装工事が不可欠です。劣化しない外壁材はないため、外壁塗装はほぼすべての住宅で必要な工事です。一般的には10~15年ごとの塗装が推奨されていますが、そのタイミングは外壁の状態によって異なります。
劣化を未然に防ぐためにも、定期的な診断を行い、専門知識を持つ業者に相談することが大切です。外壁塗装を適切な時期に行うことで、住宅の寿命や美観を保つことが可能です。
外壁塗装の工事内容と費用相場
外壁塗装の工事では、まず現地調査を行い、外壁の劣化状況を確認します。
調査の結果に基づき、必要な補修が行われると、次にクリーニング作業が実施され、汚れやカビを取り除きます。この段階で下地処理も行い、塗料の密着性を高めます。
塗装工程は通常、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて行われ、塗膜の耐久性を強化します。使用する塗料の種類によって、見た目や機能が異なるため、塗料の選択は重要です。
工事費用は塗料の種類や建物の面積、施工の難易度などにより大きく変動しますが、50,000円〜200,000円かかります。条件によってどうしても金額に幅が出るため、施工する前には複数業者より必ず相見積もりを取ることをおすすめします。
外壁塗料の種類とそれぞれの特徴
外壁塗料は、さまざまな種類があり、以下のようにそれぞれ異なる特徴を持っています。
【アクリル塗料】
経済的で色の選択肢が豊富だが、耐久性は10年程度と短いため、定期的な塗り替えが必要
【ウレタン塗料】
耐久性が高く、弾力性があるため、ひび割れが起きにくい特性がある。光沢も美しく、人気がある
【シリコン塗料】
耐候性に優れ、外壁の保護性能が高い。20年以上持つ製品もあり、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い。
【フッ素塗料】
更に耐久性が高く、30年以上の長寿命が期待できるため、高品質な外壁材と組み合わせると家屋の資産価値も保ちやすい
【無機塗料】
フッ素塗料同様に非常に耐久性が高く、メンテナンス頻度を下げたい方におすすめ。フッ素塗料と同じく、高性能であるがゆえにコストも高い
【ラバーペイント】
水性で柔軟性があり、自分で塗装したい方に向いているが、他と比べて耐久性や色の選択肢が限られることがデメリット
このように、良い塗料を選び使用することで、外壁の美観や耐久性を高めることが可能です。わからない場合や迷った場合は塗装のプロに相談し、予算や目的、外壁の種類に合った適切な塗料選びを心がけましょう。
外壁塗装を始める前に知ってきたいこと
外壁塗装を行う前に、いくつかの重要なポイントを押さえておきましょう。
備えあれば憂いなし。知識があって損することはありません。トラブル回避にも役立つからです。
外装塗装を業者に依頼する前に、必ず知っておくべきことについてご紹介します。
信頼できる業者を選ぶポイント
信頼できる業者を選ぶ際には、まずは口コミやレビューをチェックすることが重要です。
過去に依頼した人の評価が参考になり、その業者がどのような実績を持っているか、不具合が発生した場合の対応力も見えてきます。特に、不具合の際に迅速で誠実な対応ができる業者かどうかは、信頼性を判断する大切なポイントです。
また、見積もり時の対応や説明の丁寧さも業者選びには欠かせません。信頼できる業者は、サービス内容を含めた必要な情報をしっかり伝え、不具合に関する質問にも的確に答えてくれます。
一方で、悪徳業者は自分たちの利益ばかりを重視し、質問に対して曖昧な回答をしたり、手抜き工事をしたりする可能性があるため注意が必要です。
事前の入念なリサーチこそが、安心して依頼するためには不可欠です。
適切な予算計画と費用比較の重要性
外壁塗装を行うにあたり、適切な予算計画を立てることが不可欠です。
塗装にかかる費用は、使用する塗料の種類や工事の規模によって大きく異なるため、しっかりとした見積もりを取りましょう。塗装費用の計算根拠についてもきちんと確認し、納得したうえで進めることが肝心です。
市場相場を確認することも重要です。相場を把握することで、不当な価格提示を避けることもでき、予算内で安心して塗装工事を進めることが可能になります。
そのためにも、複数業者から相見積もりを取得し、必ず比較・検討しましょう。
トラブルを防ぐための準備
トラブルを防ぐための準備も欠かせません。
まずは契約内容を細かく確認し、工事の流れや補修方法、発生し得る問題点などについて十分に打ち合わせを行うことが大切です。これにより、不要な行き違いや誤解を避けることができます。
また、万が一のトラブルに備えて、保証内容やアフターフォローについてしっかり確認しておくとさらに安心です。このような準備を進めることが、スムーズな外壁塗装工事を実現させるためのコツとなります。
このような適切な準備と計画が、満足度の高い結果につながります。
まとめ
今回は外壁塗装がもたらす効果とメリット・デメリットについて解説しました。
外壁塗装は、建物の保護や美観を維持し、資産価値を高めるために欠かせない施工です。外壁塗装は永久ではないからこそ、適切なタイミングで再度塗装して劣化を予防することが、長期的なコスト削減にもつながります。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- ①耐久性の向上
- ②防水性・透湿性の向上
- ③断熱・遮熱
- ④防カビ・防藻
- ⑤防音
- ⑥セルフクリーニング
なお、デメリットは費用がかかることです。塗料の種類をはじめ、施工する面積や条件によって費用は大きく異なりますので、複数業者から相見積もりを取ったうえで比較・検討し、納得いく状態で作業を進めるようにしましょう。
上記のメリットがあるからこそ、外壁塗装をすると以下の5つの効果が得られます。
- ①美観が整う
- ②外壁を保護できる
- ③防水機能が高まる
- ④外壁の劣化を防止できる
- ⑤資産価値を維持できる
なお、外壁塗装を成功させるためには、以下の項目をしっかり押さえておくことが大切です。
- 信頼できる業者を選ぶ
- 予算を計画的に立てる
- トラブルを防ぐための準備を行う
- 各塗料の特徴を理解し、適切な塗料を選ぶ
これらを参考にしながら、適切な施工を行うことで、住まいの快適性の向上や安心感を得ることができます。外壁塗装は大きな投資ではありますが、多くの情報を収集し計画的に取り組むことで、満足度の高い結果を得られるでしょう。
外壁塗装は将来の建物の状態に大きな影響を与える重要なメンテナンスです。少しの知識や準備が、大きなメリットにつながります。この機会に、ぜひ行動に移してみてください。