【プロ直伝】屋根・外壁塗装でアクリル塗料を使うメリット・デメリットとは？

屋根や外壁の塗装をどの塗料で行うべきかわからない
アクリル塗料のメリット・デメリットについてくわしく知りたい
コストを抑えつつ、長持ちする塗装をしたい

こんな悩みにお答えします。

塗料選びは、仕上がりやメンテナンスの頻度を大きく左右する重要なポイントです。中でも「アクリル系」の塗料は家庭用でも広く使われており、特に屋根塗装でも注目されています。しかし、選択肢が豊富な分、それぞれの特徴を正しく理解しないと、最適な塗料を選べなくなることもあります。

この記事でわかることは、以下のとおりです。

アクリル塗料の基礎知識について
屋根・外壁塗装でアクリル塗料を使う4つのメリット
屋根・外壁塗装でアクリル塗料を使う6つのメリット
アクリル塗料と他の塗料との違いについて
アクリル塗料「ピュアアクリル」が高性能で魅力的な理由

塗料に関する知識を深めることで、適切な選択ができ、結果としてコストやメンテナンスに無駄をなくせます。

この記事を読んで、納得のいく塗料選びの参考にしてみてくださいね。

【基礎知識】アクリル塗料とは？

アクリル塗料は、アクリル系樹脂を主成分として製造される塗料で、多くの家庭で使用される人気の高い塗料の一つです。

この塗料は比較的安価でありながら、豊富なカラーバリエーションを提供しているため、選択肢が広がるという利点があります。そのため、DIYを楽しむ方や手軽にリフォームを進めたい方にとって非常に魅力的な選択肢となります。また、アクリル系塗料の仕上がりはシンプルで均一な見た目になるため、ナチュラルな印象を求める方にも適しています。

しかしながら、アクリル塗料には注意すべき点もあります。

と言うのも、耐久性が他の塗料に比べてやや劣る傾向があり、紫外線や湿気といった外部環境による影響を受けやすいという課題が挙げられます。そのため、屋外での長期的な使用を考える場合は、十分な検討が必要です。

それでも、比較的コストを抑えつつ手軽に扱えるアクリル塗料は、用途に応じた使い方を工夫することでさまざまなシーンに適応させることが可能です。

屋根・外壁塗装でアクリル塗料を使う4つのメリット

アクリル塗料は、屋根や外壁の塗装において多くのメリットを提供します。

主なメリットは、以下の4つです。

①価格が安い
②カラーバリエーションが豊富
③施工がしやすい
④外壁の湿気を逃しやすい（透湿性が高い）

このようなメリットがあるからこそ、アクリル塗料は多くの人に選ばれてきました。

それぞれのメリットについて解説していきます。

①価格が安い

アクリル塗料の最大の魅力は、価格が安い点です。

一般的にアクリル塗料は他の塗料と比較して非常にコストパフォーマンスに優れており、1平方メートルあたりの単価がリーズナブルであるため、予算を重視する家庭にとって理想的な選択肢となります。

また、アクリル系塗料は豊富なカラーバリエーションを持っており、お好みに合わせた色を簡単に選べる良さも。

特に初期投資を抑えたい場合、アクリル塗料は手軽に住宅や外装のイメージチェンジを実現できる点が魅力的です。

②カラーバリエーションが豊富

アクリル塗料の大きな魅力の一つは、その豊富なカラーバリエーションです。

外壁や屋根の塗装を行う際、家のデザインや周囲の環境に合わせた色を選ぶことが非常に重要です。特にアクリル塗料は、鮮やかな色合いが特徴で、様々なカラーから自由に選択できるため、個性を引き出すのに最適です。

近年では、トレンドに沿った色だけでなく、ナチュラル系やビビッドカラー、ニュアンスカラーなど、多岐にわたる選択肢が揃っています。また、光沢感やマット感といった仕上がりの質感も選べるため、希望に応じた仕上がりが可能です。

このような多彩なカラーバリエーションにより、外観の印象を大きく変化させるだけでなく、施主としての満足度も大いに高めてくれるでしょう。

③施工がしやすい

アクリル塗料は施工が非常にしやすい特性を持つため、DIYや業者の施工において幅広く活用されています。

主に1液型の製品が多いアクリル塗料は、混ぜたり攪拌したりする必要がなく、初心者でも簡単に扱える魅力があるからです。そのため、自分で手軽に塗装したいと考えている方にとって、手間を省きやすい大変適した選択肢です。

さらに、アクリル系塗料は乾燥が速いという特徴もあるからです。短時間で乾燥が完了することで、外壁や屋根などの塗装作業を効率的に進めることが可能になり、次の工程への移行がスムーズにできます。このため、工期の短縮が図れるだけでなく、全体的な作業コストの削減にもつながります。

また、アクリル塗料は色ムラが出にくく、均一に仕上げやすい特徴も施工のしやすさにつながっています。これにより、初心者でも美しい仕上がりを実現しやすくなります。

業者に施工を依頼した場合でも、高品質な仕上がりが期待され、おまけに施工時間の短縮が可能となります。そのため、アクリル系塗料は施工効率の高さと優れた仕上がりを両立した、費用対効果に優れた選択肢として多くの人から支持されています。

④外壁の湿気を逃しやすい（透湿性が高い）

外壁塗装において、アクリル塗料の最大の特長の一つは、高い透湿性です。

この特性により、外壁内部にこもりがちな湿気を逃がし、外壁材を健全な状態に保つことができます。湿気を適切に排出することで、カビや腐敗の発生を防ぎ、住宅の耐久性を向上させられます。

具体的には、アクリル塗料が持つ透湿性が優れているおかげで、外壁内部の水分が容易に蒸発するため、壁内の負担が軽減し、温度の変化による結露の発生も抑えられます。

屋根・外壁塗装でアクリル塗料を使う6つのデメリット

アクリル塗料を選択する際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。

後悔しないためにも、以下の6つのデメリットを把握しておきましょう。

①外の湿気を取り込みやすい（透湿性が高い）
②紫外線に弱いため劣化が早い
③耐久性が低い
④塗膜が硬いためひび割れが起きやすい
⑤塗り替えるサイクルが短い
⑥コストパフォーマンスが悪い

価格の安さやカラーバリエーションの豊富さが魅力的ですが、このように塗料の性質に起因するいくつかの課題が存在します。

それでは、アクリル塗料の主要なデメリットをくわしく見ていきます。

①外の湿気を取り込みやすい（透湿性が高い）

アクリル塗料は透湿性が高いという特性を持ちますが、反面、これが外の湿気を取り込む要因ともなります。

湿気が内部に入り込むと、建物の構造部分に悪影響を及ぼし、カビや腐食を引き起こす可能性があります。

このため、特に湿気の多い地域では、その特性を十分に理解したうえで使用することが重要です。

②紫外線に弱いため劣化が早い

アクリル系塗料は紫外線の影響を受けやすい特性があり、長期間の使用により発色が悪くなり、劣化が進行することがあります。

具体的には、紫外線によるダメージで表面が変質しやすくなり、塗膜が剥がれやすくなるため、結果として耐久性が低下します。また、その劣化に伴い塗膜の寿命が短くなるため、定期的なメンテナンスが必要となります。

この状態が放置されると、外観の美しさが損なわれるだけでなく、防水性や保護機能といった建物の機能的な要素にも影響を及ぼす可能性があります。

アクリル系塗料を使用する際は、こうした点を考慮した適切なメンテナンスが重要です。

③耐久性が低い

一般的にアクリル系塗料の耐用年数は5年〜8年程度とされています。

他の塗料と比較すると耐久性が低いことが特徴であり、その結果、塗り替えの頻度が高くなる傾向があります。

この耐久性の低さは、建物の美観や保護性能を保つための長期的な維持管理コストにも影響を及ぼすため、注意が必要です。特に、使用する塗料を選ぶ際には、その性能や寿命だけでなく、コストパフォーマンスを総合的に考慮することが重要です。

このような点を踏まえると、他の高性能な塗料の方が耐久性やコストの面で有利となるケースが少なくありません。

④塗膜が硬いためひび割れが起きやすい

アクリル塗料の特徴の一つとして、塗膜が硬いことが挙げられます。

この特性により、温度変化や外的衝撃に対してひび割れが発生しやすいという課題があります。一度ひび割れが生じると、その亀裂から水分が浸入しやすくなり、結果的に外壁材を劣化させる原因となる場合があります。

また、ひび割れが進行すると塗装の見た目にも悪影響を及ぼすため、建物全体の美観を損ねる恐れがあります。

このような理由から、柔軟性を持つ他の塗料との比較を行い、耐候性や耐久性を考慮したうえで選ぶようにしましょう。アクリル系塗料を採用する場合には、特定の用途や状況に適しているかを慎重に検討することが必要です。

⑤塗り替えるサイクルが短い

アクリル塗料は特性上、劣化が比較的早いため塗り替えサイクルが短くなる傾向があります。

特に、アクリル系の塗料は耐久性が他の塗料に比べて低いため、環境や使用状況によっては頻繁な再塗装が必要となる場合があります。

このため、施工費用や人件費が増加し、初期投資が少なめでも長期的にはコスト負担が大きくなるケースもあります。

⑥コストパフォーマンスが悪い

アクリル塗料は初期費用が安い反面、塗膜の耐久性が低いため、トータルコストが高くつくデメリットがあります。

上述したように塗り替えるスパンが短いため、施工費用や人件費がその都度かかるからです。特に、屋根塗装や外壁塗装では足場を組む必要があるため、足場を組むたびに数十万円のコストがかかります。

このように、長期的に見ればコストパフォーマンスが悪くなりがちな点に気をつけましょう。

【アクリル塗料以外】他の塗料との違いとは？

塗料の種類によって、特性や用途には以下のように様々な違いがあります。

【ウレタン塗料】

柔軟性に優れ、多様な素材への密着性が高く、主に木材や金属に適している。耐久性もあり、家の内装や外装に幅広く使われる

【シリコン塗料】

耐候性が強く、汚れが付きにくい特性を持ち、特に外壁塗装でよく使われる。耐用年数が長く、メンテナンスが容易な点も魅力的

【フッ素塗料】

より高性能で耐久性が特に高く、15年以上の長寿命であるため、商業施設等でも重宝されている

【無機塗料】

自然由来の素材を基にしたもので、20年以上の耐久性があり、火災時の安全性も高い特徴がある

これらの塗料の選択は目的や使用環境に応じて行う必要があり、アクリル塗料との違いを理解することが、適切な選択の助けになります。

それぞれの特徴について、深掘りして解説します。

ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料は、特に柔軟性と耐久性に優れた塗料として広く知られています。

この塗料の主成分であるウレタン樹脂は、多種類の素材に対して高い密着性を発揮し、木材や金属、コンクリートブロック塀など、さまざまな用途に使用することが可能です。また、屋外・屋内を問わず、多様な環境下でその優れた性能を発揮する点が特徴です。

さらに、ウレタン塗料は耐水性にも優れており、湿気が多い地域でも高い効果を発揮します。表面は滑らかで美しい仕上がりとなり、汚れが付きにくいという特性を持ち合わせているため、建物の外観を長期間にわたって守ることができます。

ただし、優れた性能を維持するためには適切な施工が求められます。その性能を最大限に引き出すためには、施工時の気温や湿度に注意し、入念な下地処理を行うことが求められます。

シリコン塗料の特徴

シリコン塗料は、耐候性や耐汚染性に優れた特性を持ち、屋根や外壁塗装の分野で非常に高い人気を誇る塗料です。

主成分として含まれるアクリルシリコン樹脂は、紫外線や雨風といった外的要因に対する耐久性が非常に高く、長期間にわたり美しい外観を維持することが可能です。この特性により、メンテナンスの頻度を減らし、長期的なコスト削減にもつながる点が魅力です。

シリコン塗料はその滑らかな表面構造が汚れを防ぎ、簡単な清掃で清潔な状態を保つことができます。色あせや変色といった劣化が少ないため、鮮やかな色を長期間維持することが期待でき、住宅の見た目の美しさを重視する方にも非常に適しています。

フッ素塗料の特徴

フッ素塗料は、外壁や屋根の塗装において非常に優れた性能を持つ選択肢です。

その最大の特徴は、耐久性と耐候性の高さです。フッ素樹脂を主成分とするこの塗料は、紫外線や酸性雨、汚れに強い耐性を発揮し、一般的には15年以上の耐用年数が期待できるからです。また、フッ素塗料は塗膜の劣化を効果的に抑える点でも注目されています。

さらに、フッ素塗料は防汚性にも優れているため、外壁に塗装することで汚れが付きにくく、長期間にわたり建物の美しい外観を維持します。また、塗膜の柔軟性が高く、外部環境における温度変化にも強いため、ひび割れのリスクが低減されることも大きなメリットです。これにより、住宅の保護性能が長期にわたり確保されます。

コストは他の塗料と比較して相場はやや高めではありますが、フッ素塗料は頻繁なメンテナンスが不要なため、トータルコストを考慮すると非常に優れた選択肢です。特に、耐久性と信頼性を重視する住宅所有者にとって、長期的に高い価値を提供できるのがフッ素塗料の魅力です。

そのため、住宅の外装を保護しながら美観を維持したい方には最適な塗料といえるでしょう。

無機塗料の特徴

無機塗料は、鉱物材料を基にした塗料で、耐久性や耐候性に優れた特性を持っています。

一般的に耐用年数が20年以上と長く、過酷な気候条件下でも劣化しにくいため、建物の保護と美観維持に最適と言えます。また、無機塗料は紫外線や温度変化に対する高い抵抗力を持ち、長期間にわたって美しい外観を保つことが可能です。さらに、無機物を主要成分としていることから、火災時でも燃えにくい特性があり、安全性が求められる場面でも信頼されています。

しかし、無機塗料はコストが高く設定されているため、初期投資を重視する方にとっては注意が必要です。

一方で、長期的なメンテナンスコストの軽減や高い性能を考慮すれば、コストパフォーマンスの良い選択肢となります。そのため初期費用がある方にとっては、トータルコストを減らしつつ、長期にわたって家屋の状態をキープできる、非常に魅力的な選択肢として選ばれています。

アクリル塗料「ピュアアクリル」は高性能で魅力的！

ピュアアクリルは、高性能なアクリル塗料として特に注目されています。多くの住宅や商業施設での施工例も多く、その耐候性や色持ちの良さが高く評価されてきました。

なぜなら、耐久性が従来のアクリル塗料に比べて大幅に向上しており、優れた弾性性能を備えているからです。

このような特徴により、ピュアアクリルは高いコストパフォーマンスを提供し、外壁塗装を考える方にとって非常に魅力的な選択肢となります。

ピュアアクリルの耐久性

ピュアアクリル塗料は、その優れた耐久性が大きな魅力です。

一般的なアクリル塗料に比べて、高品質なアクリル樹脂を採用しているため、耐候性や耐汚染性の面で大幅に向上しています。この特性により、紫外線や厳しい気候条件に対して優れた耐性を発揮し、色あせや劣化が起きにくく、長期的に美しい仕上がりを保てます。その耐用年数は10年〜15年とされ、高い信頼性を誇ります。

定期的なメンテナンスを行うことで、その耐久性能を一層向上させ、長期間にわたる外壁の保護と美観の維持を実現させます。

外壁塗装を検討している方や、特に耐久性と美観を重視したい方にとって、ピュアアクリル塗料は最適な選択肢となるでしょう。

ピュアアクリルの優れた弾性性能

ピュアアクリルは、他のアクリル塗料に比べて優れた弾性性能を持つことが特徴です。

この弾性性能により、塗膜は柔軟に伸縮し、外壁の動きや変化に追随できます。これにより、ひび割れの発生を抑え、外壁材をしっかりと守る役割を果たします。特に、モルタルやコンクリートといったひび割れが生じやすい外壁での使用に最適です。

この特性は、温度差や外部からの衝撃にも耐えることができ、塗膜の剥がれや変形を防ぐことで、建物全体の美観を長持ちさせます。

ピュアアクリルを採用することで、外壁の耐久性や見た目の良さを維持しつつ、劣化を防ぐ効果が期待できます。リフォームや新築の際に、ぜひ検討すべき塗料と言えるでしょう。

施工例に見る「ピュアアクリル」の実力

ピュアアクリルは、その高い性能により、多くの施工現場で選ばれています。

この塗料は優れた耐候性を特徴としており、紫外線や雨水に強く、色あせや劣化を防ぎます。実際の施工結果としては、明るく鮮やかな色合いが長期間保持され、外観が美しいまま維持されることが確認されています。

また、ピュアアクリルは1液型なので、2液型のように混合の手間が不要であるため施工に手間がかかりません。これにより、塗装作業の手間を削減し、施工の効率が向上します。さらに、ユーザーからは、施工後の仕上がりに対する満足度が非常に高いという評判が多く寄せられています。外壁に使用した際も、多くの住宅や商業施設でその効果が実証されています。

実績豊富なピュアアクリルは、コストパフォーマンスに優れた選択肢として、今後も多くのシーンで利用され続けることでしょう。長期間にわたる保護性能が求められる屋外の塗装において、特におすすめの塗料と言えます。