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【悲報】外壁塗装を30年してない家の末路とは|耐用年数やリスクをくわしく解説!

苔のついた外壁
  • 外壁塗装は本当に必要?やらなくても大丈夫?
  • 外壁塗装にかかる費用はどのくらい?安く抑える方法を知りたい!
  • 外壁塗装を30年もしていないけど、今からでも間に合うの?

こんな悩みにお答えします。

外壁塗装を30年もの間していない場合、お家は想像以上にダメージを受けているかもしれません。外壁の劣化を放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、建物の寿命を縮めてしまう可能性も…。

しかし、ご安心ください。適切な時期に外壁塗装を行えば、お家を長持ちさせることができます。

この記事では、以下の内容をくわしく解説します。

  • 外壁塗装の耐用年数と塗料の種類について
  • 外壁塗装を30年してない外壁の劣化症状
  • 外壁塗装を30年してない家の5つの末路
  • 外壁塗装をすべき3つの理由
  • 外壁塗装をする理想的な年数
  • シーン別の外壁塗装の費用相場
  • 外壁塗装の費用を安くする5つのポイント
  • 外壁の大きな破損は修繕リフォームがおすすめな理由

この記事を読めば、大切なお家を守るために今すべきことが明確になります。

ぜひ最後まで確認してみてください。

外壁塗装には耐用年数がある

外壁塗装は、建物を美しく保つだけでなく、外壁材を保護する大切な役割を担っています。一度塗装をすれば永久に持つわけではありません。

塗料にはそれぞれ耐用年数が定められており、その年数を過ぎると塗膜が劣化し、本来の保護機能が失われてしまうからです。

外壁の塗装が劣化すると、雨水が浸入しやすくなったり、カビやコケが発生しやすくなったりして、建物の寿命を縮めてしまうことにもつながります。

定期的なメンテナンスで、お家の健康を保ちましょう。

【塗装別】一般的な塗料の耐用年数とは

外壁塗装に使われる塗料にはさまざまな種類があり、以下のようにそれぞれ耐用年数が異なります。

  • アクリル塗料の耐用年数は5~7年程度、長くても10程度と比較的短く、費用も安価
  • ウレタン塗料は8~10年程度持ち、バランスの取れた性能を持っている
  • シリコン塗料は10~15年程度と人気があり、費用と性能のバランスが良好
  • フッ素塗料は15~20年程度と非常に長持ちするが、その分費用も高くなる
  • 無機塗料はフッ素塗料と同じく機能性が高いため長持ちするが、費用も高くなる

このように塗料の種類によって特性が異なるため、自宅の環境や予算に合わせて適切な塗料を選ぶことが重要です。

長期的な視点で見ると、初期費用が高くても耐用年数の長い塗料を選ぶ方が、塗り替えの回数が減り、トータルコストを抑えられる場合もあります。

どの塗料を選ぶべきか迷った際は、専門業者に相談して、自宅に最適な塗料を選びましょう。

30年持つ塗料や外壁材の可能性

「30年持つ塗料」と聞くと、夢のような話に聞こえるかもしれませんが、現在の技術では完全に30年持つ塗料はまだ一般的ではありません。

しかし、それに近い性能を持つ塗料や外壁材は存在します。たとえば、無機塗料やフッ素塗料、光触媒塗料などは、一般的なシリコン塗料よりも耐用年数が長く、15年から25年程度の耐久性を持つものがあります。

これらの塗料は、紫外線や雨風に強く、汚れが付きにくいなどの特徴があり、長期間にわたって外壁を保護してくれます。

また、外壁材の種類では、ガルバリウム鋼板や樹脂サイディングといった金属系サイディングは、耐久性が高く、メンテナンスサイクルが長いことで知られています。特にガルバリウム鋼板は、錆びにくく、軽量で耐久性に優れており、40年以上の耐用年数を持つものもあります。

ただし、これらの高耐久な塗料や外壁材は、初期費用が高くなる傾向があるため、長期的な視点で費用対効果を考える必要があります。

完全に30年持つ塗料や外壁材が今後開発される可能性はありますが、現状では定期的な点検と適切なタイミングでのメンテナンスが、お家を長持ちさせるためには欠かせません。

【要注意】外壁塗装を30年してない外壁の劣化症状とは?

外壁塗装は、お家の外観を綺麗にするだけでなく、雨風や紫外線から建物を保護する大切な役割を担っています。

しかし、20年、30年と外壁塗装を一度も行っていないお家は、残念ながら悲惨な状態になっているケースが多く見られます。

塗装は外壁を保護する重要な役割を果たしているため、長年放置するとさまざまな劣化症状が現れるのです。これらの劣化を放置すると、いずれは大規模な工事が必要となり、費用も高額になってしまうため注意が必要です。

ここでは、外壁塗装をせずに長年放置した場合に外壁がどうなってしまうのか、代表的な劣化症状を紹介していきます。

コケやカビの付着

外壁塗装を行うと、建物の表面には「塗膜」と呼ばれる保護膜が形成されます。

この塗膜は、防水性や防塵性、防カビ性といったさまざまな効果を持っていますが、時間が経つにつれて劣化し、その効果が失われていきます。

特に、『防水機能の低下』は非常に危険な状態です。塗膜が薄くなり防水効果が失われると、外壁が水を弾かなくなり、常に湿った状態になりやすくなります。このような湿度が高い状態が続くと、外壁の表面にコケやカビが発生しやすくなり、見た目の悪化だけでなく、外壁材自体も劣化しやすくなります。

コケやカビは、さらに汚れを吸着し、外壁の汚染を加速させる悪循環を生み出すため、早めの外壁塗装によるメンテナンスが必要です。

これらの汚れは、外壁塗装の劣化状態を示す初期のサインでもありますので、見つけたら専門業者に相談することをおすすめします。

チョーキング現象

外壁や屋根の表面を触ったときに、手に白い粉が付着する現象を『チョーキング現象』または『白亜化現象』と呼びます。

これは、外壁の塗膜が紫外線や雨風によって劣化し、塗料の主成分である合成樹脂が分解されて粉状になったものが表面に浮き出てくるために起こる現象です。

チョーキング現象は、塗膜の劣化が進行している明確なサインであり、外壁の保護機能が低下していることを示しています。この状態を放置すると、塗膜の劣化がさらに進み、外壁の浮きや剥がれ、さらにはコケやカビの発生につながる可能性が高まります。

早めに外壁塗装の専門業者に相談し、適切な処置を施すことで、さらなる劣化を防ぎ、お家を長持ちさせることが可能です。

外壁材のひび割れ

外壁塗装の塗膜による保護機能が失われると、外壁材は雨や紫外線、温度変化などの直接的なダメージを受けるようになります。

雨に濡れては太陽光で乾燥する、という繰り返しによって外壁材は徐々に劣化し、その耐久性は限界を迎えます。その結果、まずは『ヘアークラック』と呼ばれる髪の毛のように細いひび割れが発生することがあります。

最初は目に見えないほどの小さなひび割れですが、これを放置すると徐々に大きくなり、最終的にはより深い「クラック」へと進行していきます。

ひび割れは、雨水が建物の内部に侵入する原因となり、建物の構造材を腐食させたり、雨漏りを引き起こしたりする危険性があります。外壁材のひび割れは、お家の耐久性に大きな影響を与えるため、早期発見と適切な補修が非常に重要です。

外壁の色褪せ

外壁は日々、日光の紫外線や雨にさらされているため、少しずつ塗膜が劣化し、色が褪せてきます。

外壁や屋根全体がくすんだ色になり、お家の見栄えが悪くなってしまうだけでなく、塗膜の持つ防水機能や耐熱機能まで低下させるリスクもあります。

また、色褪せは塗膜の劣化が進行している初期症状の一つであり、放置するとさらに深刻な劣化へとつながる可能性も。

たとえば、色褪せた部分から塗膜が剥がれたり、穴が開いたりすることも珍しくありません。このような状態になると、建物の内部にまで悪影響が及ぶ危険性が高まります。

そのため、外壁の色褪せが見られた場合は、早めに外壁塗装の専門業者に相談し、塗り直しを検討することが大切です。

外壁の浮き・剥がれ

外壁の一部が浮いていたり、剥がれていたりする症状が見られる場合、外壁の補修と再塗装が必要になります。

この現象は、湿気などによる劣化で外壁材が歪み、内部に空洞ができてしまうことが主な原因で発生します。

外壁の浮きや剥がれを放置すると、その隙間から雨水が浸入し、建物の内部が浸水したり、木材が腐食したりする可能性があります。また、空気が入り込むことで隙間風の原因となることも考えられます。

さらに、剥がれ落ちた外壁材が通行人や車に当たって事故につながる危険性もあります。

放置期間が長くなればなるほど、補修範囲が広がり、費用も高額になる可能性も高まります。

シーリング材の劣化

サイディングボードの目地や窓サッシの周りに使われているシーリング材(コーキング)は、外壁材同士の隙間を埋め、防水性や気密性を保つ重要な役割を担っています。

しかし、このシーリング材も紫外線や雨風にさらされることで、徐々に硬化し、弾力を失っていきます。最終的には、ひび割れや破断といった劣化症状が現れます。

30年間ノーメンテナンスで放置されたシーリング材は、完全に機能を失っていても不思議ではありません。

シーリング材の劣化を放置すると、外壁材の隙間から雨水が侵入しやすくなり、建物の内部の腐食や雨漏りの原因となる可能性が高まります。また、雨水が内部に浸入することで、湿気を好むシロアリが繁殖し、構造材に深刻なダメージを与えることも。

このような状況を避けるためにも、シーリング材の定期的な点検と補修は、外壁塗装と同じくらい重要なのです。

ひび割れたシーリング

外壁塗装を30年してない家の5つの末路

外壁塗装を長期間放置すると、家はあらゆる劣化にさらされ、最終的には取り返しのつかない状態になってしまう可能性があります。

単なる見た目の問題だけでなく、建物の構造にまで影響が及び、大規模な修繕が必要になるケースも少なくありません。

ここでは、外壁塗装を30年放置した場合に考えられる、以下の5つの末路について解説します。

  1. 建物の美観が低下する
  2. 雨漏りによって建物内部が腐る
  3. 外壁材が剥がれ落ちる
  4. 大規模な修繕リフォームによって修繕費用が高額になる
  5. マイフォームの資産価値が下がる

①建物の美観が低下する

外壁塗装を長年行っていないと、まず目に見える形で現れるのが建物の美観の低下です。

外壁は日々、雨や紫外線、排気ガスなどにさらされており、塗膜が劣化すると汚れが付きやすくなります。

特に以下のような汚れや劣化は、お家の見た目を大きく損ね、築年数以上に古く見せてしまいます。

  • コケやカビの付着
  • チョーキング現象
  • 色褪せ
  • 外壁材の変色

せっかく建てた大切なお家が、汚れたり色褪せたりして見栄えが悪くなるのは悲しいことですよね。美観の低下は、外壁塗装の必要性を判断するうえで最もわかりやすいサインの一つと言えるでしょう。

②雨漏りによって建物内部が腐る

外壁や屋根のひび割れや劣化を放置すると、そこから雨水が浸入し、建物内部にまで影響を及ぼす可能性があります。

雨漏りが発生した場合、柱や梁といった構造材が水に濡れて腐食する危険性があります。湿気に弱い断熱材にはカビが発生し、断熱性能が低下するだけでなく、健康被害を引き起こすことも考えられます。

また、柱や内壁を伝って水が土台や基礎まで到達し、腐食を招くこともあります。湿った環境はシロアリの繁殖にも適しており、建物の耐久性を著しく低下させてしまう恐れも。

このような状態が数年続くと、建物の強度が著しく低下し、大規模な修繕が必要になるだけでなく、最悪の場合は住むことが危険な状態になりかねません。

雨漏りは、外壁の小さなひび割れからでも起こりうるため、早期発見と適切な対処が非常に重要です。

③外壁材が剥がれ落ちる

外壁のひび割れは、初期段階であれば比較的簡単に補修できます。

しかし、ひび割れを放置し続けると、次第に大きな亀裂へと進行し、最悪の場合にはサイディングボードやモルタルといった外壁材そのものが割れて剥がれ落ちてしまう危険性があります。

ここまで劣化が進んでしまうと、単なる外壁塗装では対応できません。外壁材の張り替え工事が必要となり、大幅なリフォーム費用が発生します。

外壁材が剥がれ落ちることは、美観の低下はもちろんのこと、建物内部への雨水の侵入や、通行人への危険など、さまざまな問題を引き起こします。

初期のひび割れの段階で補修を行えば、このような高額な工事費用やリスクを避けることができます。

④大規模な修繕リフォームによって修繕費用が高額になる

ここまで見てきたように、外壁塗装をせずに長期間放置すると、塗装だけでは対処できないほど劣化が進んでしまうケースも珍しくありません。

このような状態になると、単なる塗り替えではなく、外壁材の貼り替えや、下地部分の大規模な補修が必要になるリスクが高まります。結果的に修繕費用は軽く100万円を超え、場合によっては数百万円に上ることも珍しくありません。

特に木造住宅の場合、木部が腐食してしまうと、建物の構造上の安全性にも大きな影響を及ぼし、大幅なリフォームを余儀なくされることもあります。

定期的な外壁塗装を怠ったことで、結果的に高額な修繕費用がかかってしまう可能性を考慮し、適切な時期にメンテナンスを行うことが重要です。

⑤マイフォームの資産価値が下がる

ご自宅は単なる住まいではなく、大切な資産でもあります。将来的に自宅を売却したり、相続したりすることを考えた場合、その資産価値は非常に重要です。

しかし、外壁塗装を長期間放置し、劣化が進んだ家は、残念ながらその資産価値が低下してしまいます。見た目が汚れていたり、構造に問題があったりする家は、買い手から敬遠されやすく、当然ながら売却価格も低くなります。

定期的な外壁塗装は、単に外壁を綺麗にするだけでなく、塗料で外壁の表面を保護し、その下にある外壁材を長持ちさせる効果があります。

外壁材が長持ちすれば、その内側の柱や断熱材といった内部構造も良い状態に保たれるため、家全体の資産価値を維持することにつながります。定期的な外壁塗装費用は、家の資産価値を下げないための維持費と捉えることが大切です。

家の資産価値

外壁塗装をすべき3つの理由

外壁塗装を30年放置することのリスクについてはご理解いただけたかと思います。

では次に、外壁塗装がなぜ重要なのか、その3つのメリットを紹介します。

  1. 美観と資産価値を維持するため
  2. 防水効果を高めて建物を長持ちさせるため
  3. 結果的に維持費を安くできるため

これらの理由を理解することで、外壁塗装の必要性を再認識し、大切なお家を守るための行動に移れるでしょう。

①美観と資産価値を維持するため

外壁塗装を行う大きな理由の一つは、建物の美観と資産価値を維持すること。

外壁が綺麗で傷みがない家は、見た目の印象が良く、周囲からの評価も高くなります。

特に、将来的に自宅を売却したり、賃貸に出したりする際に、外壁の色褪せや剥がれがないことは、買い手や借り手に安心感を与え、高評価を得やすくなります。

定期的な外壁塗装は、家の第一印象を良く保ち、結果として資産価値の維持にもつながる重要なメンテナンスなのです。

②防水効果を高めて建物を長持ちさせるため

外壁塗装の最も重要な目的は、建物の防水性能を維持し、内部への水分侵入を防ぐこと。

劣化した外壁は雨水を吸収しやすくなり、建物内部に湿気がこもりやすくなるからです。

雨水や湿気が建物の構造体に直接触れるのを防ぐことで、柱や梁などの木材の腐食や、シロアリ被害を未然に防げます。

防水効果が維持されれば、家全体の耐久性が向上し、結果として建物をより長く安全に使い続けられるのです。外壁塗装は、家を長持ちさせるための不可欠な手段と言って過言ではありません。

③結果的に維持費を安くできるため

外壁塗装を放置して大規模な修繕が必要になるよりも、定期的な塗り替えで外壁を保護する方が、長期的な視点で見るとトータルコストを抑えられます。

大規模な修繕工事は、外壁材の交換や内部の補修など、多額の費用と長い施工期間を要します。高所を塗装するのに必要な、足場を組む費用もバカになりません。

しかし、定期的に適切なタイミングで外壁塗装を行えば、外壁の劣化を初期段階で食い止め、大きな工事を未然に防ぐことができます。

これにより施工期間も短縮され、費用面だけでなく、家計や日常生活への負担も軽減されるというメリットがあります。

外壁塗装をする理想的な年数とは?

ここまでお読みの方はおわかりだと思いますが、外壁塗装はお家の寿命を延ばし美観を保つために欠かせません。

では、具体的にどのくらいの年数で外壁塗装を行うのが理想的なのでしょうか。

一般的に外壁塗料の耐用年数を考慮すると、おおよそ10年~15年に一度のタイミングで外壁塗装を検討するのが良いとされています。

これは外壁塗装でよく使われるシリコン塗料の耐用年数が10年~15年で、最近人気のラジカル塗料の耐用年数が12年~17年であることからもわかります。

とはいえ、上述したように外壁塗装に使われる塗料によって、その耐用年数は大きく異なります。

そのため、まずはご自宅の外壁にどんな塗料が使われているのかを把握しましょう。わからない場合は、建築時のハウスメーカーや工務店に聞くのも手っ取り早い方法でしょう。もちろん、住宅の仕様書から読み取ることもできるでしょう。

シーリング材の補填

【シーン別】外壁塗装の費用相場とは?

外壁塗装を検討する際に、多くの方が気になるのが費用面ではないでしょうか。

外壁塗装の費用は、家の状態や選択する塗料、業者によって大きく変動します。

ここでは、定期的に家のメンテナンスを行った場合と、30年間外壁塗装を放置してしまった場合に分けて、おおよその費用目安を解説します。

定期的なメンテナンス費用

定期的に外壁塗装のメンテナンスを行う場合、10年ごとに塗り替えを想定すると、1回あたりにかかる費用は50万円~100万円程度が一般的です。

あくまで目安にはなりますが、、30坪ほどの木造住宅を想定した金額です。

このペースで定期的なメンテナンスを行うことで、20年、30年と時間が経過しても、外壁材の大きな劣化や内部へのダメージを防げます。そのため、結果的に大規模な補修工事が不要となり、トータルコストを抑えられるでしょう。

また、定期的に塗装サイクルが明確になっているお家は、資産価値の維持にもつながりやすく、将来的な売却などを考慮しても有利に働くでしょう。

30年間放置したときの修繕費用

外壁塗装を30年間まったく行わなかった場合、単に塗装をするだけでは対応しきれないほど劣化が進んでいる可能性が非常に高いです。

このような状態では、外壁材の張り替えや部分的な躯体補修など、塗装工事以外の修繕が必要になるリスクが高まります。その場合、工事費用は軽く100万円を超える可能性があり、場合によっては数百万円にものぼることも珍しくありません。

さらに、外壁のひび割れや剥がれから雨水が侵入し、建物内部の柱や梁が腐食しているようなケースでは、雨漏り対策として内部まで修繕する必要が生じ、リフォーム費用は一気に跳ね上がってしまいます。

定期的なメンテナンスを怠った結果、想定外の高額な修繕費用が発生する可能性を十分に考慮し、早めの対策を検討しましょう。

外壁塗装の費用を安くする5つのポイント

外壁塗装の工事はまとまった費用がかかるため、できることなら費用を安く抑えたいですよね。

ここでは、外壁塗装工事にかかる費用を抑えるための5つのポイントをくわしく解説します。

  1. メンテナンスフリーの外壁材を選ぶ
  2. 耐久性の高い塗料を選ぶ
  3. 単純にコストがかからない塗料を選ぶ
  4. 補助金・助成金を活用する
  5. 地元の外壁塗装の専門業者に依頼する

これらのポイントを押さえれば、費用を賢く抑えつつ、質の高い外壁塗装を実現できます。

①メンテナンスフリーの外壁材を選ぶ

新築時や大規模なリフォームを検討する際に、『メンテナンスフリーの外壁』を希望されるお客様は少なくありません。

完全にメンテナンスが不要な外壁材は残念ながら存在しませんが、メンテナンスの手間を大幅に減らせる『メンテナンスフリーに近い外壁材』は存在します。その代表例としては、樹脂系サイディングや金属サイディングが挙げられます。

樹脂系サイディングは、原料となる塩化ビニル樹脂が耐久性や耐候性に優れているため、基本的に表面の塗装が不要です。また、オープンジョイント工法を採用することで、目地にシーリング材をほとんど使用しないため、シーリングの定期的なメンテナンスが大幅に不要となります。

金属サイディングも、アルミやガルバリウム、ステンレスといった金属板を使用するため、耐久年数が30年~40年と長く、シーリングの使用箇所が少ないのが特徴です。定期的なサビ止めは必要ですが、一般的な窯業系サイディングのように数年に一度の塗装工事が不要なため、長期的なコストを抑えられます。

これらの外壁材を選ぶことで、将来的な塗装工事の費用や手間を削減できる可能性が高まります。

②耐久性の高い塗料を選ぶ

外壁塗装の費用を安く抑えるためには、耐久性の高い塗料を選ぶことも有効な手段です。

もちろん初期費用は高くなりますが、次のメンテナンスまでの期間を長くできるため、結果的に塗り替え回数が減り、トータルコストを抑えられる可能性があります。

一般的に耐久性の高い塗料としては、『光触媒塗料』や『無機塗料』が挙げられます。

光触媒塗料は、紫外線から活性酸素を生成し、汚れを分解するセルフクリーニング機能が特徴で、分解された汚れは雨で洗い流されます。これにより、塗膜が劣化しにくく、15年~20年の耐用年数を持つものもあります。

無機塗料は、無機物が主成分であるため、カビやコケが繁殖しにくく、紫外線による劣化も少ないため、20年~25年といった半永久的な耐久性を持つものもあります。

一般的なシリコン塗料の耐用年数が10年~15年であるのに対し、これらの高耐久塗料を選ぶことで、最長で20年程度はノーメンテナンスで済む可能性も出てきます。

塗料の単価は高くなりますが、足場費用や人件費など、塗料以外の費用もかさむ外壁塗装において、耐用年数の長い塗料を選ぶことは、長期的な費用削減につながる賢い選択と言えるでしょう。

③単純にコストがかからない塗料を選ぶ

逆に、割り切って単純にコストがかからない塗料を選ぶ考え方もあります。

外壁塗装工事の費用は、「塗料単価×塗装面積」で決まるため、塗料のグレードを下げることで、塗装工事全体の費用を安く抑えられる可能性があるからです。

たとえば、耐久性の高い塗料よりも、アクリル塗料やウレタン塗料といった、比較的安価な塗料を選択することで初期費用を抑えるられます。

ただし、この方法を選ぶ際には注意が必要です。

塗料のグレードを下げれば、その分の耐久性も低下するため、次の外壁塗装までの期間が短くなることを理解しておきましょう。結果的に塗り替えの頻度が増え、長期的に見るとトータルコストが高くなってしまう可能性も。

安価な塗料を選ぶ際は、短期間での再塗装を視野に入れ、予算と計画を立てることが重要です。

④補助金・助成金を活用する

外壁塗装の費用を抑えるために、国や地方自治体が提供している補助金や助成金を活用することも検討しましょう。

これらの制度は、省エネ効果のある塗料の使用や、耐震性向上を目的とした改修など、特定の条件を満たす外壁塗装工事に対して費用の一部を補助してくれるものです。

外壁塗装工事を依頼する前に、お住まいの自治体のホームページで、利用できる助成金制度があるか、またその条件を確認してみてください。申請時期や受付期間、予算に限りがある場合も多いため、早めの情報収集がおすすめです。

一般的に、助成金は15万円~30万円程度支給されるケースが多いですが、自治体によって条件や金額は異なります。

また、火災保険を利用して外壁塗装にかかる費用を抑えられる場合もありますが、これは地震や火災などの災害によって外壁が損傷し、工事が必要になったケースに限定されます。通常の経年劣化による塗装工事には適用されない点にご留意ください。

⑤地元の外壁塗装の専門業者に依頼する

外壁塗装の費用を抑えるための効果的な方法の一つに、地元の外壁塗装専門業者に直接依頼することが挙げられます。

なぜなら、ハウスメーカーや大手のリフォーム会社に外壁塗装を依頼した場合、多くの場合、自社で直接塗装工事を行うのではなく、下請けや孫請けの塗装業者に工事を委託しているからです。

つまり、大元のハウスメーカーや建築会社は、中間マージンや紹介料を受け取るため、その分だけ費用が上乗せされてしまうケースがあるのです。

一方、地元の外壁塗装専門業者に直接依頼することで、このような中間マージンが発生しないため、費用を抑えることができ、結果的に工事費用を安く抑えられる可能性が高まります。

また、地域に根ざした専門業者は、その地域の気候や環境をよく理解しており、適切な塗料の選定や施工方法を提案してくれることも期待できます。

まずは複数の業者から見積もりを取り、比較・検討しましょう。

外壁塗装業者

外壁が大きく破損している場合は修繕リフォームがおすすめ!

外壁の劣化が進行し、複数箇所で大きく破損している場合は、単なる外壁塗装では対応しきれないことがあります。

このような状態では、外壁塗装の下地補修レベルで済ませるのではなく、外壁リフォームを優先して行うことをおすすめします。

たとえば、外壁に大きなひび割れや剥がれが広範囲にわたって見られる場合、塗装業者ではなく、リフォーム工務店に依頼して、外壁材の張り替え工事を行うべきです。

小さなひび割れ(ヘアークラック)程度であれば、塗装職人がパテなどを使って補修できる場合もありますが、外壁の大きな破損は、専門的な知識と技術を持つ大工さんの仕事になります。場合によっては、外壁塗装よりも外壁材の張り替え工事を行った方が、結果的に安く済むケースもあります。

そのため、外壁の破損状況が深刻な場合は、塗装業者とリフォーム工務店の両方に見積もりを依頼し、どちらが適切かつ費用対効果が高いか、専門家のアドバイスを聞きながら検討することが重要です。

業者の中には、外壁材の張り替え工事も対応できるところと、塗装工事のみを専門としているところがあるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

今回は、外壁塗装を30年間していない場合に考えられるリスクや、適切なメンテナンス時期、費用、そして費用を抑えるためのポイントについて解説しました。

外壁塗装は、家の美観を保つだけでなく、雨風や紫外線から建物を守り、寿命を延ばすために非常に重要な役割を担っています。

30年間、外壁塗装を放置してしまうと、以下のような結末になりかねないため早めの対処を検討しましょう。

  1. 建物の美観が低下する
  2. 雨漏りによって建物内部が腐る
  3. 外壁材が剥がれ落ちる
  4. 大規模な修繕リフォームによって修繕費用が高額になる
  5. マイフォームの資産価値が下がる

この記事で紹介したように、外壁塗装には適切な耐用年数があり、定期的なメンテナンスが不可欠です。早めに劣化症状に気づき、専門業者に相談することで、不要な出費を抑え、家を長持ちさせることができます。

外壁塗装にかかる費用を少しでも押さえたい場合は、以下のポイントも参考にしてみてください。

  1. メンテナンスフリーの外壁材を選ぶ
  2. 耐久性の高い塗料を選ぶ
  3. 単純にコストがかからない塗料を選ぶ
  4. 補助金・助成金を活用する
  5. 地元の外壁塗装の専門業者に依頼する

今回解説した内容が、家の状態を把握し、最適な外壁塗装の計画を立てる一助となれば幸いです。

後悔しないためにも、ぜひこの機会に家の外壁の状態を確認し、必要に応じて専門業者に相談してみてくださいね。

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